開発
俺は一時期、新型戦闘機の開発に従事していた。
役割はテストパイロットだったが、それなりに科学技術の理解もしている。
俺の愛機は俺が独自に作った小型無線によって母艦との連絡が可能だった。(バレたら無断改造で除隊)
山口多聞少将はこのことだけは大目に見てくれた。
作戦立案もそこそこ考えれるたちだった。
俺のスコアをみた山本五十六長官が俺を特別に食事に招待してくださったときに作戦のことを聞いた。
ここでなぜ俺がこの話をしたかというと、俺が今いる国と横の国が戦争をしているからだ。
俺がこちらの世界に来て早くも6年が経った、俺の体は18歳になった。
俺は大の戦争好きだ、18になった時点で俺は軍に入ることを決意した。
でもなんだよこれ、古い!
銃なんて先込め式のマスケット、大砲は4キロ跳べば最強、戦車は無し、飛行機も勿論なし、戦艦はまるで海賊船。
でも入るしかねえな。
「本日はお時間いただきありがとうございます!候補生のルーゲル・クロステルマンです!」
「君か、運動抜群、成績上位、軍の心得もわかっている。」
「光栄です。」
「はっきり言って我が帝国は公国軍に苦杯を飲まされている。君は即戦力が考えられるな、明日から訓練に参加したまえ。」
「ハッ!失礼します。」
面接は一発合格。
最初は後方任務につく、でも何より兵器がショボすぎる。
公国軍は戦艦も三笠程度のものは持ってるし銃は先込め式ではなくすでにボルトアクションを採用している。
何よりも公国軍には『魔法』なんてのがあるらしい。
魔力を放出し、爆発させたり吹き飛ばしたり、自分が飛んだり。
タートだな。
仕方ない、俺が技術班に特別に入るしかない。
おれは工業技術をある程度心得ている。
帝国の銃を見る限り、古いが作りはいい。
みた感じかなり精度が高い、手作りにしてはかなりすごい。
量産体勢が整っているのだろう。
これなら俺の指示する通りに作ったりできるはずだ。
俺は工場の係長に設計図を描いて持って行った。
「なんだよこれ?」
「私が考えたライフルいえ、銃です。」
「弾みたいなのが何発も入っとるが?」
「公国の銃を模したものです。これでいちいち弾を装填せずとも操作一つで次が撃てます。」
「なるほど、あんた一人の提案じゃ心配だが公国のなら安心できる。なんせ連中も成功しとるんじゃ、わしらにできんはずがない。」
俺の戦争したい計画は徐々に動き始めた。