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夢の花火
ドッカーン
それは祭りの始まり
皆がそれぞれ願いを告げ
夢を小さな筒に込める
おれはさっかーせんしゅ
わたしはぱてぃしえ
ぼくはうちゅうひこうし
わたしはせんせー
まだ小さな夢を小さな筒に込め
空に向かって打ち上げる
しかしそれはまだ爆発しない
そのまま原型を留まったまま
もしくは少し変形されて
地上へと戻って来る
それを見て皆は残念な気持ちになる
でもそれは当たり前
皆は道のりが遠いと思う
でもそれは当たり前
皆はまだ
火薬を詰めていないから
少し大人になった時
また筒に込め打ち上げる
おれはサッカー選手
わたしはパティシエ
ぼくは宇宙飛行士
わたしは幼稚園の先生
前飛ばした経験を元に
段々と形を作って行く
そしてある日ふと思いつく
火薬の存在に
皆はそれを一生懸詰め
今まで考えた形を整え
もう一度空へと飛ばす
そして本当に完成していた時
それは爆発し
綺麗な模様を作り出す
その模様はこれから皆がどう過ごしていくか
表しているかもしれません
何故ならそれも
自分で設計したものだから