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君は
昔の自分の詩を見ると、なんだか苦笑が浮かぶ。
君は私に言った
「泣くな」って
私はその言葉で涙を振り落とした
君は私に言った
「笑え」って
私はその言葉で作った笑顔を浮かべた
君は私に言った
「怒れ」って
私はその言葉で笑い泣きしながら頷いた
そして…怒った
なぜ私をそんなに心配するの
なぜ私を怒らないの
人のことばかり気にして
本当は自分が一番辛いくせして
私のために無理に笑顔を浮かべてくれる
でも
そんなのは違う
私は心配されるのが嫌い
だけど心配性なんだ
君は私に言った……