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一章 城奪還

俺は魔王から人間に転生、25まで魔王気分(だって、俺は魔王だったもん)でいたら人間界の親父にキレられ仕方なくトラック運転手をしていた。


すると人間ひきそうになって、俺はトラックを電信柱にぶつけ、ガードレールからおちて崖から転落。


「いやーごめんなさい魔王様」


女神は、スライディング土下座した。お詫びにチートつけて元の世界へ転生させてくれるらしい。


また魔王に戻れたわけだが家来がいないのでは話にならん。


魔王城にいき、かつての家来どもを確認にいくとするか。


側近達は元気にしているだろうか――――――


「おい、おまえたち」


スライムだか洗濯ノリだか忘れたがとりあえずベタベタの家来A。

コウモリだかガーゴイルだか忘れたがとりあえず羽のついている家来B。

あとは――もういいや。



「あ?」

「んだ人間か?」

「貴様ら、俺に対する口の聞き方がなっていないな」


俺はしまっていた羽と角をだした。


「げっげっ…げげげ!」

「どうだ恐れおののいたか!」


「裏切りものでもだああああああ!!であえええええ!!」


「は?」


唖然としていると気配が増えた。


「魔王様!!」

かつての側近でダークドラゴンのマーニュゥが翼を広げて空から現れた。


情況がよくわからんが、わらわらと家来が沸いてきた。こうなれば作戦的撤退だ。


マーニュゥが俺をかかえて空を飛ぶ。


「魔王様ああああお会いしとうございましたぁあん!」


こちらに突進してくるので、額を鷲掴みにしてとめる。


「で、どういうことか説明しろ」

「かくかくしかじか」


マーニュゥは薄紫の髪を指でくるくるとしはじめた。


「かいつまんで説明しろよ」

「いきなり敵があらわれて皆を洗脳、魔王城を奪いまして」


「なぜお前は無事なんだ」

「誘惑の魔法は異性にしか効かないので」


そういや城にいる飯係やメイドを除けば家来はこいつを除き大体男だったか、姿を見ただけではパケモンなみにわからん。


「それでぇ……私一人で敵を倒すなんて無理でした……びええ……魔王様が戻ってきてくださって良かったですぅううう……」


大丈夫かこいつ?とは思ったが、こうなるのもしかたないな。


家来はいない、城もない。そもそもそんなに仲間いない。


「よし、行くぞ」


今から敵を倒しにいくことにした。


「お?なんだあの汚いの」

「人間の女でございます」

「よし、水をぶっかけるか」


人間から汚水がながれ、綺麗になる。


「普通だな。この世界に容姿の醜い者はいないから違いがよくわからん」

「そうですねフキフキ」


マーニュウが布で人間を拭う。


「あわわわ」

「どうした」

「べろべろばー人間ちゃーん魔王様は怖くないでちゅよ~」


マーニュウは赤ん坊にやるあれを14歳くらいの人間にやる。

まあ魔族から見れば人間は皆赤ん坊に等しい。


「……」


どうやら言葉がわからないようだ。よく見ると首輪をしているため、奴隷というやつだな。


「お前どこまで買い出しにいってたんだい!!」


中年の女がかん高い声でドスドスと歩いてきた。間違いなくこの人間の飼い主だ。


中年女は人間の首輪をつかんで引きずる。俺はなんかムカついた。


「おい待てよ」

「なんだいボウヤたち、みせもんじゃないよ!」


しっし、と手でやられてトサカに来た。


「死ね……じゃなくてそいつを寄越せ」

「なんだって!?」

「はやくしろ」


マーニュウが中年女に槍を向ける。


「もってけドロボー!」

「泥棒じゃなくて魔王だもん」

「かわいくねーんだよ!」


よし、今度あったら殺そう。


「いくぞ」

「はーい」

「ふえ?」


マーニュウが人間を肩ぐるまする。


「それにしてもなんで人間を助けたんです?」

「とりあえず数は多いほうがいいだろ」

「あ、家来増やしするんですね!」

「そうだ。後はこいつに言語を与える知恵のあるやつががほしいところだな」



「よし、貴族の屋敷にいるラッテンマイアーさんみたいな女を拐ってこよう」


「きゃああああああ」

俺は壁を破壊した。悲鳴があがる。


「お、人間だ」

「6歳くらいですね」

「なんですのあなたたち!」

「どうなさいました!?」


丁度ラッテンマイアーさんのような女を若くしたような知的な眼鏡が現れた。


「ちょうどいい、お前ら俺の家来になれ」

「は?」

「断るなら……」


マーニュウがロリのギリギリ写真を撮る。


「くっ……好きになさい!」

「いや、別に脱がなくていいんで、ナイティチちゃんの教育係をやってくれません?」


マーニュウが肩車していたナイティチを地面におろす。


「その少女……首輪をつけていますね。奴隷ですか?」

「そこらでまっくろくろすけになっていたので拾ったんです」


「まあとにかく魔王城での戦いが終わったら無事に返してやる。それまで資金援助をしてもらおうか」


「わかりました……お引き受け致します」

「キーニュア!」

「ですがペッタリーヌ様にあんなことやそんなことは……」

「失礼なやつだな俺をなんだと思っている!」

「魔王様ですよね」

「……」

―――



仲間揃ったしとりあえず魔王城にいく。


「あらーん」

「誰だお前は」

「アタクシはサックビスのキョニューニュよ」


魔王城を占拠していたのは魔族の女だった。なんやかんやで倒したので城は奪還した。

色々ぶんなげたような気がするが、まあしかたない。


次からはスローライフである。


《くくく……計画通り》

――――



「魔王様、ピッツアアアでございます」

「コーラァも忘れるな」


「ははーっ」


「まおさま」

「お、ナイチィチが言葉を覚えたようだ」

「魔王さまーナイティチちゃんでちゅよー」

「それやめろ」

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