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25話目! 手合わせのはずが?

急いで書いたので文章がおかしいかもしれません。


 「ふふふ、リリア。まずはアンタの強さを見せてみな!」

 「良いよ。私の本気、順番に見せてあげる」



 時は自分の無力を嘆くナギ君に変身ベルトを渡し、その性能を把握した後のこと。ナギ君は筋肉疲労によりバタリと倒れ現在訓練所の端に倒れこんでいます。

 性能テスト後?ナギ君を医務室に運ぶ為魔具の【無限台車くんTMテクニックマスター7】に乗せようと魔具を出そうとすると、マリアが自分の欲望を口にしたんだよね。


 「ほらほらリリア!次は私とだよ!」

 「へっ?今から?」


 マリアが私と訓練をしたがっているのは知っている。というか、もともとここに連れてこられた目的がそれだったし、私自身も黒ランクの魔石を傷一つなく大量に持ち帰ってきたマリアの本当の強さを知りたいと思っていましたから。

 そういった意味で乗り気だったので内心すごくありがたいけど、ナギ君がすぐそこで魔具使用による過負荷による苦しみを味わっているのでそれが終わった後に時間空けれそうなタイミングを聞く予定でした。


 「当然さね!カツラギが起きちまったら時間取れなくなるじゃないかぃ。こういうのは文句を言うやつがいない間に終わらせておくのが良いんだよ!」

 「うーん。私は良いけどコレ(ナギ君ですね)どうしよう?」

 「そんなモン(ナギ君です)その辺にほっときなよ。適当に結界魔具にでも入れときゃ大丈夫だろ?」


 うん、言われてみればそうですよね。たしかにナギ君が巻き添え食らおうと私にとってはどうでもいいこと……おっと口が滑りました。こっちに来てから性格悪くなったかな?そんなこと無いと思いたいなぁ。


 と、そういった事情で【腕力強化】を使い片手でコレ(ナギ君)を壁面辺りに放り投げておきました。

あ、ちゃんとナギ君に衝撃吸収の魔具つけといたのでケガはしないはずです。


 「おや?リリア。意外と力があるのかい?」


 ついつい使ってしまい、片手でナギ君を投げるとこ見られてしまいましたね。まあマリアだから問題ないけど。どうせ今から訓練でこのスキル使うもんね!


 「それなりにはあると思うよ。マリアほどじゃないけどね」

 「そうかいそうかい。じゃあ、最初は力比べから行くとしようかねぇ」

 「了解!じゃあマリア……いくよっ!」



 そういうと同時に私は最大限腕力強化を施した細腕でマリアに掴みかかる。当然マリアも私の手を掴み純粋な力勝負をする。


 「いいねぇ!この腕力ならこの城で3位くらいさね!もちろん一位は私だけどねぇ!」


 そういうとマリアの腕に魔力が通ったらしく、あっという間に私の腕を押し返してくる。


 「くっ!マリアのばか怪力ぃ!私のこの細い腕が折れたらどうしてくれるのよっ!」

 「何言ってんだい。アンタの細い腕であれだけ力を出せたら十分さね!」


 とりあえず今回のマリアの行動は体に魔力らしき物を循環させて力を増やしたことは分かった。この辺りの感覚は今日中には掴めないかもしれないけど、マリアに変身して練習したら使うことはできる気がする。

 今日の目標はマリアの秘密の一端でも見て覚える事。この魔力循環だけでも十分プラスになったけど、まだ5分も経っていないのでコレで終わるとマリアは不満になるもんね。とりあえず出来る限り他にも見せてもらえるように私は常に本気で相手したいと思う。



 「次は速度と言いたいけど速度は来る時に見せてもらったからね。力と速度は分かったしそろそろ、組み手と行こうかねぇ?」

 「勢い余って殺さないでよ?」

 「大丈夫。この訓練場は不死属性を持たせるフィールドだから訓練場自体が壊れない限り死んでも問題ないよ」

 「マリアなら訓練場壊すでしょ?」

 「いや、それがねぇ。私の8割攻撃でも壊れないのがこの訓練場なのさ」

 「マリアの攻撃力の8割で壊れないなら安心……かな?」

 「そういうことだから本気できな。隠してる全てを出しとくれよっ!」

 「……分かった。とりあえず行くよ?【変身】フリュンベルグ」


 使用と同時に私の姿はフリュンベルグに変身。すぐさま訓練場上空に飛び上がり【絶氷】【溶火】【雷光爆撃】を準備する。



 「リリア。アンタ、モンスターだったのかい?」

 「そんなわけないでしょーがっ!私のスキルの一つよ」

 「それにアンタから感じる魔力はフリュンベルグ程度じゃないねぇ。こいつは楽しみだ」


 私はとりあえず挨拶代わりに準備しておいた【絶氷】【溶火】【雷光爆撃】の攻撃そのものに【誘導】【加速】を付与し、マリアに向けて放つ。


 「あれま~、フリュンベルグが雷と火を操るなんて聞いたこともないさね!でも甘いねぇ」


 当然ながらみえみえの攻撃だったので、避けられてしまうわけだが【誘導】がついているので攻撃自体を破壊しない限り【加速】効果で徐々に早くなり続けマリアを追い続ける。


 「おぉ?ついてくる攻撃かい。地味に鬱陶しいねぇ!」

 「マリア!そっちばっかりに気をとられてちゃ危ないじゃないの?」


 私はさらに最近使っていなかった【地魔法】でマリアの足元や逃げそうな先の地形を次々変更していく。


 「うん、魔法の使い方もいいねぇ!でも私なら見なくてもこの程度の攻撃避けるのは容易いのさ!」


 マリアの言葉通り後ろを向いたまま加速していく誘導弾を交わし続ける上、私の地魔法の発動位置を読んでいるのか、全く影響のない場所に移動していくのだ。



 「むぅ!マリアに絶対当ててやるんだから!」


 私はフリュンベルグ形態から人に戻ると同時に【浮遊】【反重力】【飛行】を使用する。こうすれば空中で停滞する事も自在に移動することもできる。只やはり鳥形態ほど飛びやすいわけではない。鳥形態なら魔法などで攻撃するには良いのだけど物理攻撃方法は【地獄爪殺法】しかなく、マリアに近寄るしかない。だがそれは避けたいこと。言うまでも無くマリアは強いので近づいたらそのとき既に私の負けが決まるから。


 なので魔法攻撃の誘導効果が働いているうちに弓で攻撃を仕掛けることにしたのだ。さすがに矢の攻撃まで増えればマリアにも当たるはず!



 「狙うのはマリア。マリアは初代以上の強さを持つ魔王らしいから遠慮は無用だから。強さ以外で見ても歴代3位には入るみたいね。今は関係ないか」


 矢に付与をこめる。今回は【不可視】【誘導】【幻惑】【分裂】の4種。


 「当たれぇぇ!」



 私は番えた矢をマリアに向けて射つ。だけど……



 「リリア。こんな攻撃をいくら増やしても私には当てられないよ」


 マリアは不可視のはずの矢をあっさり手づかみし、ポキッと折る。


 「さて、そろそろ私の攻撃と行こうかねぇ?ちゃんと防御しとくれよ?」



 マリアの手が振られた瞬間私の意識は飛んでいた。







 バシャッ!



 「ひゃうっ!?」

 「起きたかい?ちょっと力が入り過ぎたようさね。防御しなって言ったのにリリアが真っ二つになっちまって驚いちまったよ」

 「えぇ!?私マリアの見えない攻撃で真っ二つになったの?」


 水を掛けられ飛び起きた私の返事を聞きマリアは、ハァっと息をつき説明をしてくれた。


 「なんだい、リリアにはあれが見えてなかったのかい。そいつは悪かったねぇ。私の使ったのは風円輪さね。風属性の投擲武器なのさ。リリアが不可視攻撃をしてきたから私もそれを使ったんだけどねぇ」


 マリアが見せてくれたのは極薄の黄色い輪っかでできた刃物だ。マリアいわく、遠距離攻撃ばっかりでつまらなかったので攻撃をしたらその一回目の攻撃で私がやられてしまったとのこと。


 「ぐぬー。ここまであっさり負けるなんて。隠し球まだあったのに!」

 「ほぉ?それは今見せてもらえるかい?」

 「いいよ。使っても勝てる気はなかったけどね」


 私はマリアに変身し、旅の途中に見たマリアの行動、この訓練中に見せた魔力運用などを見せるとマリアは感心したように言う。


 「まさか私に変身して戦おうとしていたなんてねぇ。それをされてたら、もうちょっと楽しかったかもねぇ。だけどまあその辺りは次回さね。そこのソイツももう起きるだろうし」


 マリアが指差したのはナギ君。うぅうぅと唸っているので目覚めは近そうです。

とりあえず目覚める前に医務室に放り込んでおこうと言う事で、医務室まで転移してナギ君をベッドにポイしておきました。


 マリアの執務室に行くと、変身できるなら仕事変わっとくれよ!!と懇願(威圧)されたけど魔王の仕事を私が出来るはずがないので、空間魔法の転移で逃げました。


 その後もなんとかして私に仕事を変わらせようとするマリアから逃げつつ、数日が経過しリーベルトを探す為の魔具の材料が届くことになる。

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