茅ヶ崎に狭い道が多いのはなんでだろう?
さてさて、いつもならこのヘッドランド前で折り返し、朝陽を背に来た道を戻るけど、きょうは街を再発見するためにその脇から伸びる一中通りに出てみよう。
松林の間を貫く小道を抜け、目の前には国道134号線と一中烏帽子岩歩道橋。歩道橋が建設される前は押しボタン信号式横断歩道があったけど、いまは自動車用の信号機だけになっていて、道路の横断は禁止されている。
ということで、私は段差が10センチくらいしかない歩道橋の階段を一段抜かしで上がる。裏手には自転車や車椅子も通行できるように、幅4メートルくらいの緩やかなスロープもある。
彩加ちゃんたちが通う学校のグラウンドを左手に、歩道に松の街路樹が並ぶ砂まじりの一中通りを北上する。あと1時間くらいしたら朝練に励む野球少年たちの掛け声が響くだろう。だけどいま聞こえるのは数十秒おきに通過する自動車と、松の木に留まる小鳥のさえずりくらいで、街はまだ寝ぼけ眼だ。
この辺りはあまり来ないけど、昔と変わってないな。交差点の周りだけ狭かった歩道が広く整備されているくらい。
外壁や塀に海外チックに眼の大きい子どもや動物が描かれたおもちゃ屋さん、その隣にケーキ屋さん。道路の向かい側にはラスベガスにありそうな小洒落たバーとサーフショップの薄汚れた横長の建物。裏道を挟んで隣には数年前にサザン通りの裏手にある商店街から移転してきた牛乳屋さん。
松風薫るちょっと狭い通りは茅ヶ崎らしいっちゃらしいけど、できれば道幅を広げてほしい。
そういえば茅ヶ崎って、隣街の平塚や藤沢と比べると狭い道が多いけど、なんでだろう?
お読みいただき誠にありがとうございます!
今回のお話の舞台は先ほど放送された『ちびまる子ちゃん』1時間スペシャル『まる子、茅ヶ崎の約束 の巻』とモロ被りで、明日公開予定の『名もなき創作家たちの恋』第61回でも同じ場所を描いております。




