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TILE4-7 平和が続く....
あれは、幻想か....?
幻想にしてもリアルだったな....
なんだったんだろう、そう考えながら愛歌との待ち合わせ場にむかった。
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「遅かったわね」
愛歌がいつも通り冷めた声で言う。
ちょっといろいろあって、と話した。でも愛歌はあんまり気にはしていないようでまぁ、学校へ向かった。
「幻想で済ませられるかしら」
一度だけ、愛歌がぼやいた。
なんだ?幻想で済ませられないのか?....じゃあ、なんだ?
また自問自答を始める。
「辞めよう....」
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「おはよう」
舞菜が元気に話しかけてきた。
愛歌と舞菜の話す姿を見て少し笑が溢れてしまう。
「なんだ....?」
「そこー、にやにやしなーい!」
「あはは、悪ぃ、悪ぃ」
俺が謝ると舞菜はにかっと笑った
そして、愛歌も同様小さく微笑んだ。
落ち着いた優しい表情をした愛歌はなんだか大人に見えて、無邪気な表情をする舞菜は少し幼く見えた。
秋風が教室をぐるぐると回る。
こんな平和が長く続く、そう俺は信じていた....
ある日、までは........