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TILE6-11 睨んだ。

昼下がり。空き教室で二人を見ている。何を話してるのやら分からないが………。

優がどう話を切り出すか、少し心配である。


「舞菜…さん、の話し……。なんですが……。」


はっきりと聞こえた声。何?と睨む夢。やっと切り出したか、と言いたくなる。


「な………なんで、舞菜さんは……死んだのです………?」


「さぁ、祟じゃないの?」


「………姉さんは、まだあの事件。恨んでいるのですか?」


「ふふ。そんな筈ないわよ。………珍しいわね。優がそんな話しするなんて………。まぁ、いいわ。祟りは今日には終わる。だから、優は何も気にしなくていいの。………じゃあね。」


そう言って、夢は立ち去った。

隣にいた飛夜理がふぅ、と息を漏らす。


「今日の放課後……。確か、愛歌さ。夢に呼ばれてた………よな。」


そうだ。今日の放課後、話があるから屋上に来て欲しいと、言われていた。すっかり忘れきっていた。


「…………行くわよ。大丈夫。飛夜理、助けてくれるのでしょ?」


こくり、と小さく彼は首を上下させる。

「なら、安心」と私は笑顔で言った。ふぶきが遠くで冷たい視線があるのは感じ取れた。私からしたら、見ていなさい、としか言い様がない。


「あ………。舞菜は。」


「今日の放課後、飛夜理たちと来てね。そうじゃないと、彼女もモヤモヤしたままに成るでしょう。」


飛夜理の質問にそう私は答えた。

・・・

放課後の屋上。秋の快晴の空。えらく、晴れた空がなんだか嫌味の様だった。


「あら、早かったのね?ふふ。」


…………私を此処に呼んだ、張本人だ。

夢は不気味な笑みを浮かべ、コチラに近づいてくる。そんな彼女の片手には小型の真っ黒な銃。


「………………やっぱり。いい加減、ちゃんと話さないといけないと思ってたのよ。」


「はぁ?」


「……舞菜は、死んでないわ。」


「!?」


「優が、殺せてない、もの。」


そういうと、丁度良いタイミングで優たちが現れた。


「ゆ………め?」


「……っ」


舞菜も飛夜理も居た。2人とも怖い顔をしてる。

私は、ほぅら、と言わんばかりの表情をしていた、だろう。

夢が、銃をコチラに向け歪な顔をし、睨んできた。

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