表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の下で夢を見るー正義と言う名の答えー  作者: 心井菜城愛
ほら。宴も、始まったよ....
20/46

TILE5-5 辛さも苦しさも

家に着いた。

今日はどうもいやだ。


「もういい!出ていく!!」


父の怒鳴り声が響いた後、私は家から遠のく様に走った。


─────────────


そうか。これだけは....いつか見た世界と変わらない。


「愛歌!なにして....」


「綺麗ね。秋空」


飛夜理の台詞を無視して私はぼやく。

オレンジから暗くなる空を見上げた。その空は私の心の色みたいだった。


「大丈夫よ。苦しい訳じゃないし」


「....」


「....飛夜理?」


黙り込んだ彼の目をそっとみる。


「また、嘘をつくのか....?」


え、と聞く前になんだかあったかくなる。

飛夜理....?


「苦しいなら苦しいでいい。辛いなら辛いでいいから。隠すのだけはやめろ」


低い声で私を抱きしめたまま、耳元で彼は呟いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ