TILE5-4 準備にて
舞菜とふらふら神社を回る。
屋台の準備だなんだを皆各々にしている。
「おぉ!舞菜ちゃん、愛歌ちゃん!準備かい?」
屋台を準備するおじさん。
舞菜がはい!と元気良く笑顔で敬礼する。
「はい。よかったらみたらし団子。試しに作ったんだ」
そう一本みたらし団子を貰った。
はむっと一番上の団子を1つほうばる。甘い....。
「あ、愛歌気に入ったみたいですよー♪舞菜も美味しかったです」
「それはよかったよかった!」
にこにこと舞菜もおじさんも笑った。
「それじゃあ。失礼しますー♪」
舞菜がそういい、私はぺこりとお辞儀をした。
まだみたらし団子を食べる。
「愛歌気に入ったね、甘党だっけ」
「....うん。」
俯いてそう舞菜に言った。
甘い、それにほのかに暖かい。
「愛歌、舞菜!いたいたぁ」
「あ!飛夜理!」
ぜぇぜぇはぁはぁと....大丈夫か
そんなことを考えながら団子をほうばる。
「それじゃ、案内するよ!明日は舞菜いないし」
「え?あぁ」
「....そうだな。」
状況が読み込めていないではないか。
神社の辺りをふらふらしててもやはり私達のことを知らない人はいなかった。
「あら、こんにちは」
「こんにちはです」
暫くすると優と優の母の羅衣さんがいた。
3人で挨拶をする。真っ黒なベレー帽を被った羅衣さんがクスリと笑った。
「飛夜理くん、大分村に馴染んできたわね」
「はい。そう....ですね」
にこっと笑い飛夜理は答える。
優は「それでは、また」といい立ち去った。
因みに今日は、日曜日。
明日は学校。用意は明日から3日間も、行うことになっている。
それから5時になり、ふらふらと家に帰ることにした。