TILE4 終章
空下村連続殺人犠牲者
・松木愛歌
→死因:大量出血、及び器官機能停止
麻酔薬等は使われず、生きたまま腹を裂かれ肺・又は内蔵を引きずり出されたか。
凶器は見つかっていない。凶器に使われたのは、カッターナイフかと推測済み。
・平井舞菜
→死因:毒が肺等に周り、心肺停止・吐血
村の半数がこれを理由に毒殺されたと見られる。又、毒の被害を受けていない者は、村の山の中等で銃殺されたと見られる。
又、毒ガスの入った痕跡としては、あまり発見されていない。
・坂下飛夜理
→死因:不明
××市の病院にて、手当を受けていたが、急激に様態が悪くなり、運ばれた2日後の夜死亡。
体内からは微量の毒が検出された。ただ、別に飲まされた、等の形跡はない。
・空下優
→死因:不明
坂下飛夜理死亡の翌日の朝、心肺停止状態で発見されるも、死後2時間が経過していた。
・空下羅依
→死因:転落による大量出血、及び睡眠薬乱用
空下優の遺体が発見されてから一週間後、△△崖にて発見。
後頭部を激しく打ち付けた事、睡眠薬をひと瓶分乱用したからか。
以上を、今回の犠牲者と致します。
10月21日
ほら。見つからない、でしょう?
語り手が死んでは物語は進まない
そうか、犯人なんて、最初から
存在しないのかしら?
私の記憶も彼らの記憶も、
結局一度はすべて消えた....
じゃあ。二回目は?
....まさかね?
『彼』が望むなら....
どれだけでも、未来は変わるから
今だけは....
どうか、幸せを下さい....
今だけでいいから。
世界が変わる前に。運命が、
揺らいで世界が崩れる前に....
さぁ、光が、この世界にもう一度指すから
────────
少女はまた歩き出した。
まだ見ぬ明日を、恐ることなく
歩き出した。
自分の未来がわかっているのに
とりあえず、解答編・第一章はお楽しみ頂けたでしょうか。
暇潰しにでもしてくだされば幸いです。
*
さて、この度の語り手は少年・飛夜理でした。
語り手が死んでは物語は進まぬ。
これはどこにおいてもそうかと思えます。
まぁ、余談もこれくらいとして....
次章からは、謎解きの世界が貴方を待っています。
私の描き方、描写、情景、表現とはまた違ってくるかと思いますが、自己解釈でも結構ですよ?
さて、もうすぐ時間でしょうかね?
では....
また、次の謎解きの世界で会いましょう....