表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の下で夢を見るー正義と言う名の答えー  作者: 心井菜城愛
さぁ、始めようか。宴を....
10/46

TILE4-9 曖昧な記憶

それから数日経った。

もうすぐ、始まるのは秋祭りだ。夜中に寝付けずゴロゴロと転がっていた。

朝、5時を指す。山の上にあるため、あまり日の出は早くない。

ある程度明るくなってきたので早朝の村を散歩することにした。


『きぃぃぃぃぃ』


痛いほどの耳鳴り....なんだろう....

暫くすると、耳鳴りは止まった。


「なんだ....?」


『飛夜理、聞こえますか....?』


聞き覚えのない声。周りには人っ子一人いない。一体誰だ?


「....誰だ?」


(われ)の名はふぶき。この村の(かみ)....』


低い....でもこの声は聞き覚えがないようで、意外と曖昧な記憶の中に紛れていた。


(われ)と貴方は何度か会っています。記憶が、少々曖昧ではないですか?』


確かに....曖昧な点が、多い....

前から曖昧過ぎて分からなくなる事も少なからずはあったであろう。だが、それを自分の中で消しさっていたのだろうか....


「何度かって....俺には姿が見えないのだから会ってるかなんて」


そう呟くと目の前に白い髪のなんだろうか、肩の出た浴衣....いや浴衣でも足元が短い。声の割に顔は可愛らしかった。何処か真剣さの奥に少しの幼さがあった。

確かに、彼女とも、初対面な気はしなかった。


「こうなら、わかるでしょう」


ふぶきは呟いた。

例え記憶が曖昧でも首を上下に降るしか出来なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ