アリメアへ
第二章、南の楽園アリメア編始まり。
今まで台本形式でいきましたが、今回からは普通に名前無しでやっていきます。不評なら戻します。
いや、エムペや笛吹きがそういう風だからいいかげん合わせようかと。
「・・・すまんね、あたしの不注意でお前たちを巻き込むことになって・・・」
「かっかっか!今頃それを言うか。誰もあんたの責任だとは言っとらんよ」
「そうですよ!姐さんは悪くないです!」
「・・・ほんとうにすまんね。だがフェリル、ここで姐さんはやめな・・・それとイグ・・・大丈夫なのかい?」
「なに、少なくとも民から神と崇められている以上、神らしく真っ向からいくしかないだろう」
「それは神らしい、というのか・・・?」
「イグらしい、ちゃらしいけどね」
「フェリル・・・どういうことだそれは・・・さて、では我は姉御の言う者たちを待つか・・・」
「あんたもここでは姉御はよしな・・・」
「分かった・・・ではまた会おう、海神。それとフェリルと師匠・・空神と陸神も」
「気をつけるんだぞイグニーヴァ・・・いや、山神」
アヴィスside
エストリアを出てから約2日。
「「「着いたぁぁあ!」」」
アリメアに到着。初めて来た僕とマリアとセリーナさんはテンションMAX。
「いや〜暑いねぃ!流石南の楽園ね〜!」
「ねぇ、アヴィス!海だよ海!」
「うぉ!?綺麗な色の海だな!海久し振りにみた!」
「「「ヒャッホォォイ!」」」
「・・・元気だね、三人とも・・・」
「お兄ちゃんしっかり・・・」
因みにそばではハインさんが暑さにやられてリリサさんに看病されていた。
「にしても色んな国の人が貿易に来てるね。本当に帝国なの?」
「まぁ帝国は昔の名前のまんまだからな。今では共和国にしよう、て声も出てて帝王もそれを承認している。今度の紅蓮祭をもってアリメア帝国からアリメア共和国になる予定だ」
アリメアに誰よりも詳しいハデスさんにアリメアについて色々教えてもらいながら城がある大都市アリミィリア目指していた。
「しかし・・・やはりこの辺の魔物は強いな」
「エストリア付近と比べると暑いからな。多少環境が厳しい分、魔物も強いのだろう」
「じゃあ活火山辺りは相当手ごわい魔物が徘徊しているんじゃ・・・」
「そうだな。麓や溶岩洞窟入り口付近はともかく、火口付近と溶岩洞窟の奥には今の俺でも倒せないような魔物がいる。その辺には希少な鉱石も数多く眠っているからいく需要は少なくともないことはないが・・・いくにしても余程の物好きだろうな」
「神殿はどこにあるんだ?」
「溶岩洞窟が二つあってな。一つは麓付近にあって、地下に大きく広がっている。もう一つは2時間ぐらい登ったところにあり、そこに紅焔の神殿がある」
因みに僕らはいま、海に隣接する砂浜・・・というよりかは砂丘を歩いているのだけど・・・
「・・・広いな」
「・・・広いねぃ」
「・・・広いですね」
「アリメアの砂丘はエリーズィウム有数の自然スポットだからな・・・」
・・・アリメアに着いてから4時間は歩いてるよ。
しかも・・・
ザザザザ・・・
「また来た!皆、ビーチダイバーの群来た!」
「数は!?6か!多いな!」
この魔物が厄介なんだ・・・
ビーチダイバーは名の通り、アリメアの砂浜や砂丘の中を泳ぐように移動する魚のような魔物。暑さで弱った獲物を集団で襲うある意味テンプレな魔物でもある。
おまけに水を得た魚ならぬ、砂を得た魚でね・・・攻撃あたんないの。もう・・・
「ハデスさん右に2!」
「リリサさん!下!」
「トゥラーシュさん上だ!」
「よし!あと何匹だ!」
こんな感じでてんやわんや。
・・・大都市まで無事につけるだろうか・・・
ビーチダイバーのイメージはガ○オスです。