現状を確認する暇がない
前書き 異世界トリップや転生ものって読むの大好きなんですが・・・
書くの難しいです。
色々と問題があるとも思いますので気付きましたら教えてください!!
「孫娘か・・・。確かに大神の長はそうおっしゃっていたが、ロゥの母親と父親は誰に聞いても答えをもらえないんだ。変な話だと思わないか?なんで、あの子の存在を誰も語らないんだ?」
「僕だってわからないよ。彼女が存在していたことすら皆知らない様子だし。」
「役目を持たないものなんて本来存在しないはずなんだぞ?」
「でも・・・実際してるわけだし。」
「それにしても心配だよ・・・。ロゥちゃん。何もわからない中で泣いてはいないかなぁ?」
「あぁ・・・。それは心配ないと思うぞ。ロゥは本当に小さいころから今と似た性格だ。何もわからないと言って泣くことはないだろう。」
そんな話が神と傍観者が交わしている中・・・
ここは・・・・・・・・・・・・・。
どこだ。 私は誰だ?
私は冷たい水に揺られていた――――――――――――――――このまま水に溶けてしまえそうだ―――――――――
上から降ってくるのは光か?―――――――――――――――――きれいだな――――――――――――――――――――そして――――――そのまま意識が刈り取られる・・・
って待ったぁあああああああああああああ!!
ジャボン。
私は水の中から頭を出した。急激に頭を酸素がめぐる。
「ごほっ、げほっ・・・はぁ。ここ、どこだよ。」
私の声はただ、その場に溶けた。私の声にこたえるのは可愛らしい鳥の声と
私に迫る弓の風を切る音。
は?
取りあえず反射的に避ける。
水の中に、私のすぐ横に外れた矢が落ちる。落ちた際に水が少し淀んだ。
毒か。・・・。私は何か罪を犯したのか?
「俺の矢を避けるなんて。おい、出てこい。お前、ここをどこだと心得る。」
「出るところだ。声もかけずにいかけるのは迷惑だ。止めて欲しい。ここが、どこか?もちろん、湖だろう。ここではこの大きさでも池というなら別だが。」
「そう言うことじゃない。ここは、神地だ。」
「なんだそれ?」
「だから、神の土地だ。それも知らないだなんて、言わせないぞ。」
「あぁ、そういう字を書くのか?」
話が通じたと思いながらさっきから話していた相手をみた。
「お前は誰だ。誰の命によってここに侵入したのだ。」
「目が覚めたらここにいた。」
この様子じゃ・・・って記憶がない!?ここどこだよ。私は誰だ?
なんて素敵な現状。
しまった、思わず現実逃避をしてしまった。取りあえず、今は命の危機と言うやつか?
「おい、聞いているのか。・・・・・・・・・・・・・。答えないのであれば武力行使する。」
どうしようか。取りあえ―――――グゥゥゥゥ―――――――お腹すいたなぁ。
「私に敵意はありまs・・・」
「塵となりて消えよ。ファイアーボール。殺す気はない。ただ、ちょっと聞きたいことがあるんだ。」
その言葉と共に巨大な火の玉が現れる。だーかーらー、話そうとしてんじゃないか。殺す気はないだって?武力行使と言うか殺す気満々だよな。これは、反撃しても正当防衛だよな。口が自然と動く。
「反射。」
こちらに向かってきていた火の玉が止まったかと思うと、相手に向かって飛んでゆく。あっ。やっちゃった。
「お、お前何をした・・・。グハァ――――――――――――――」
私は湖から出て相手の顔を覗き込んだ。
「何かの護衛?兵かな?それにしては服が上等だ。」
私は自分の状況を整理することにした。
湖を覗き込んで見ると映るのは黒髪に黒目の少女、そして頭の横にある・・・角?しかも耳が長い。なにこれ。自分で引っ張ってみる。
「ふぇっ!?」
ごほん。変な声が出た。耳は触らないでおこう。それにしても顔は整っているのか?常識がわからない。それにしてもどうしてものか。取りあえず・・・・気絶させてしまったしこの男をどこかに届けなければならないなぁ。
「上昇・・・停止。」
思い浮かんだ言葉を口にすると男は私の頭の高さまで浮かぶ。試しに歩いてみると、私の後ろを浮かびながらついて来る。わぉ、なんて便利。
取りあえず適当に歩いていると、大きな神殿らしき建物が見えて来た。
「誰か!誰かいませんか。」
声を張り上げる。
「誰だ?ここをどこだと心得る。ここは、神聖なって・・・ナバール!?」
私の声に答えてくれたのは宗教じみた服に身を包んだ・・・銀髪で琥珀色の目を持つ男の人だった。
「お前っ・・・この者になにをした。」
怒りに震える声に思わず感情が高ぶる。
こっちは突然何がなんだかわかんないって言うのに・・・・・この野郎。ふざけるなよ?
「突然、矢を射かけられ。弁解の余地も交渉の余地もなかったため正当防衛として攻撃を返させていただきました。」
男はナバールと呼ばれた男を私からひきはがすと、冷たい声で言い放った。
「ここは、神聖な神の参る神殿。いかなる理由があろうとここにたちいることは許されない。護衛兵を打ち負かすその力。このまま返すというわけにはいかない。」
あ~・・・。なんか何の記憶もないけどこの感情が何かわかる。怠惰?なんていうか・・・うざい。鬱陶しい。こういうときはどうすればいいんだろう。取りあえず・・・五月蠅過ぎるからどうにかしたい。
「遮断。」
言葉と共に男の声が消える。
「障壁 錯覚。」
予期せぬ攻撃から身を守るため障壁を自分の周りに作りだし、光の曲がり方を変え透明にした。
さってと・・・。とりあえず、ここから出てから考えよう。私の考えに沿って言葉が滑り落ちるように出て来る。
「空駆ける その願い 聞きとげよ。」
誰が聞きとげるんだろうか。と思いつつ背中に生えた翼をはためかせる。
えっ?もうこんなんじゃ驚きませんよ。なんか、なんとなくで使えるし。得なことに文句はありません。
口を開けたまま私をみる男に礼儀として
「お邪魔しました。」
といって空を見る。上に行きたいと思えば勝手に体が動く。ほんと、便利。
男が見えないところまで来て遮断の魔法を解く。私の持つ知識では今まで使って来たものは全部魔法らしい。
「どうしたもんかなぁ。」
今度はいいのか悪いのか。私の声に返事をくれる人はいない。ただただ、空が青かった。
「お腹すいたな。」
とりあえず 何食べよう。
相変わらずの駄文ですがお付き合いしてくれるとものすごく嬉しいです。
わがまま言うと・・・感想があるといいなぁ――――なんて思ったり。
ロゥさんは前の世界では自分と同じ年齢の子供たちに混じらなければならない時もあったので、ちょっと頑張って子供らしく女の子らしい言葉遣いになってたんですよ。最初に覚えたのは事務連絡で良く話す機会があったお父さんの言葉使いらしいです。
最初のロゥと性格が違いすぎる?やだなぁ、気のせいですよ。
すいません。調子に乗りました。