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傘を届けるのは私の仕事になるのか!?

一回、続けて投稿ってしてみたかったんです・・・・・。

今日の天気は晴れ。・・・。のち雨らしい。こんなに晴れてんのに傘を持って歩くのにはそこなりの恥ずかしさがある。


「・・・。何だって私が傘なんて届けに行かないといけないんだ?」


思わずもれた独り言。目の前にある巨大な校舎をみてため息をついた。


「いや、そりゃね。異端の可愛くない娘を少しでもそばから話したいってのはわかるよ?だけど・・・それで自分の愛娘のところにやるっていうのはどうなわけ?私なんてさっさと捨てちゃえばよかったのに。そりゃさ、捨てられないだろうよ。だって私が家の秘密そのものなんだから。なら、それなりの扱いが欲しいよなぁ。産まれてから12年しかたってないかよわい女の子に何さらしとんじゃいって感じだよ。まぁ、アカシア様は好きなんだよね。良くも悪くもまっすぐな人だから。でも一人ぼっちだと独り言スキルが磨かれてくからなぁ。無性にむなしい。・・・・・。はぁ」


私のお姉さまは高校生だ。この豪華なお嬢様おぼっちゃま学校に通うトリニティア家の未来の当主様だ。・・・。盛大な独り言をつぶやきながら校舎へと入っていく。一人で廊下を歩いてゆく12歳の少女は違和感が全力の仕事をしているためちぐはぐな感じが否めない。


「そこのチ。」

ふとかけられた声にテンポよく返す。

「黙れ、不良」

「言葉のキャッチボールって知っているか?」

「知らないけど?」

「あほなのか?」

「私があんたとするのは言葉のドッチボールだけだよ?」

「器用だな」

「不良が不器用なんだけ」

「黙れチビ」

「黙れ下種」

「・・・・・。」

「・・・・・。はぁ、何?何の用?私は姉上に傘をお届に参っただけでございますが」


仕方がないので振り向いてやった。着崩した制服を着なれた姿はチャラい雰囲気を出している。


「・・・。久しぶりに会って言うことがそれか?可愛くないなぁ」


「私に可愛さを求めてどうするのですか?ロリコンですか?ロリコンなんですか?」


不機嫌な顔でため息をつく。黙っていればかっこいいのにもったいない。


「体の怪我は大丈夫なのか?」


「何のことかさっぱりわかりません」


奴は突然腕を掴んできた。思わず痛みに顔をしかめる。思わず口調が崩れる。


「何?ついに変態趣味に目覚めちゃったかな?」


「お前はいつまで耐えるんだ?」

「私、まだ12歳だし、難しいこと言われてもわかんなーい」


奴はまだ何か言おうとするけど無視する。


「じゃあね。私はまだやりたいことがあるので」


奴の声が後ろから聞こえてるけど気にしない。気にしたら負けってやつだ。


「どうせ、私は全てになりそこなったものなんだら。逃げることはできないんだよ」


私の呟きは誰の耳にも届くことは無かった。















やけにきらびやかな教室の前で私は立ち尽くしいる。


なんでだろう。何で私はお姉さまのご友人に囲まれてんの?


「あなたがアカシアの妹さんかしら?」


確信がないのに私を引き止めたの?馬鹿?

「はい。このようにみすぼらしい身で、家の恥であると自覚もありますが。トリニティア家のものでございます。アカシア様のご学友の皆さまとお見受けいたしましたが。私の様なものになんの御用でございましょうか」


生の縦ロールって初めてみた。ここに来たのも悪いことだけじゃないな。なんて言うか天然記念物を見ている気分。


「ええ。ちょっと、あなたから話を聞きたくて」


悪意に歪んだ笑みが私に向けられた。・・・・・・・。なーんて言ってみたけど。いつものことだし。なんということでもない。


さっさと終わらせてくれないかなぁ。早く傘渡して帰りたい。

「何の話してございますしょうか?」


「あなたの家に伝わる、秘術の話です」


「はて?秘術ですか?それはえっと・・・・・。アカシア様のお気に入りの『ハリー○ッター』本の話でしょうか?」


この縦ロールはオカルト好きなのか?


「そんなわけないでしょう!!」


縦ロールが叫ぶ。うるさいなぁ・・・。


「あなたは知っているはずよ。アカシアの家に伝わる禁じられた秘術。異世界へと渡る為の魔法」


わぉう。Let's オタクへの道を将来有望なお嬢様が歩み始めてしまった。そう。それは、あの頃から始まった。・・・・・・・・・・・・。はっ。しまった。自分の世界に入ってしまった。


恐る恐る、自分の世界から現実の世界へ戻ると(笑)目の前にはお怒りの縦ロール。


うっわぁ、やばーい。

「申し訳ございません。何かないかと、記憶をたどってみたのですが該当しそうな物はありませんでした。申し訳ございません」


私が思い出すために自分の世界に入っていたのだと信じてくれたお嬢様は残念そうな顔で


「あら、そう。なら、なにか思い出したら・・・。これに書いてある番号に連絡をしなさい」


そういって渡されたのは、まさにらしい紙だった。古びた紙にはやけに流麗な数字が並んでいた。


「家の電話からで何の問題もないわ」


そりゃ、普通の用件なら何の問題もないだろうなぁ。いったい、なんだよ。秘術って。聞いたことないけど。てか、まだ五歳の子に連絡させんなよ。


「ちょっと、ユナカイト家の方が私の家の者に何のご用事かしら」


ナイス過ぎるタイミングで私とご学友の話を遮ってきた。出た・・・。私のお ね え さ ま。


「アカシア様。・・・」


縦ロールはすっとかがんで私に


「今日話したことは誰にも言ってはなりません。では」


とほざいて去って行った。


いや待てよ。このどうにもならない空気をどうにかしろって。・・・。目の前のきれーな私の姉が怒りでプルプルしてんだよ。


「ロゥ?どういうことかしら?」


何の恩もあの縦ロールにはないからなぁ。私はあっさりと口をわった。


「・・・・。そう。わかったわ。傘はいらないわ。あなたが触ったものなんて使いたくもない。捨てておいて」


「はい」


「他には変わったことは?」


「アカシア様の身辺警護の者が明日入れ替わりますので、ご注意を」


「わかったわ。他には」


「ございません」


「そう。なら帰って」


「はい。では、失礼いたします」


去ろうとした私の背中に言葉が突き刺さる。


「何であなたなの・・・」


返事の必要性は感じられなかった。だけど、今日は何故かしてしまった。


「それは、アカシア様はここの世界に必要とされているからです」


後ろで固まるのを感じながら学校を後にした。






















私が、私の家が持っているのは秘術なんてものじゃない。魔法なんてものじゃない。最先端なんてものを遥にこえた科学技術だ。


こんな風に思うなんて私らしくもない。


・・・。こんな感じでいいのかなぁ?

手探り状態で進んでいきます。


口調がおかしくなることがあると思いますが・・・

気にしたら負けです       たぶん。

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