最終話
エディが頭を振るのを辞めて、顔を覆った両手の隙間からちらりと私を見て、それから恥ずかしそうに小さな声でぽつりとつぶやいた。
「それ、僕です」
「は?」
それって何?
「一夜を共にしたの……僕です」
へ?
「え、ええええーっ!どういうこと?ねぇ、エディ!」
エディが恥ずかし気に両手を顔から外した。
「ジャンが僕の子供だったとしったときに、僕がどれほど幸せを感じたかわかりますか?」
嘘よ。
だって、エディがジャンの父親だなんて……!
ヒガナカさんがエディだったなんて……。そんなの、私の都合のいい妄想よね。
エディがジャンの本当のパパだったらよかったのにって、何度も何度も思った私の願望が見せている夢なんでしょう?
エディが片膝をついた。
「僕の本名は、フェランディオル。ブライサス公爵家の次男として生まれ、英雄だなんて呼ばれたこともある。けれど、今は銀色冒険者のエディとして、シャリアに結婚を申し込みたい。好きなんだ……結婚してほしい」
「エディが英雄?どうりで強いはずね……」
「シャリアだって強いじゃないか。それにアイシャさんを見れば僕なんかまだまだ若輩者だよ」
「エディがジャンのパパ?どうりで似ているはずだわ」
「僕にはジャンはシャリアにそっくりに見えるよ。かわいくてかわいくて仕方がない」
「エディが、あの夜の……」
「あの夜の君との約束が、何度も僕の心の支えになってくれていたんだ」
「エディ……私でいいの?」
「何度だっていうよ、僕は君が好きなんだ。愛してる……ジャンが君の1番だというのは知っている。2番にしてほしい」
首を横に振った。
「同率1番よ」
「それって……」
エディの手を取ることはせず、横から抱き着いた。
すぐにエディの手が私の背に回る。
「ああ、どうしよう。僕はジャンが僕の子だと知った時が一番幸せだったけれど、もうその一番は更新されたよ。なんて幸せなんだろう」
またエディが泣き始めた。
「ほら、もう、目がとけちゃうって言ったでしょ?ジャンも待っているから、戻りましょう!」
これからのことはゆっくり話をすればいい。
エディが公爵家とどう付き合っていくのか。
英雄の立場をどうしていくのか。
私とのパーティーをどうするのか。
ただ、一つだけ、話し合いなんてしなくてもわかっていることが一つだけある。
私とジャンとエディと3人でこれからも仲良く過ごすってこと!
最後までお付き合いいただきありがとうございましたー!!!!!!
シークレットベビー企画に参加しよーっと。という軽い気持ちで書き始め、何かあらぬ方向に進み、気が付けばこうなっておりました。いやーん。3~5万文字、長くとも8万文字くらいで終わるかと思ったら、がっつり13万文字ちょい……。いやーん。
はっきり言って、乙女力少なくて、ばばぁ力多めの話となりました。
アイシャ師匠がかっこよすぎた……w
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小躍りします。
*後日談書くかも*ちょっと終わりがあっさりしすぎな自覚はある*




