表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子連れ冒険者シャリア~婚約者に売られ妊娠したけど元騎士様が代理パパになってくれるそうです~  作者: 富士とまと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/69

パーティーとして

「はい。実力も知識も、何もかも下で、シャリアに頼り切りになるのではないなら、安心です」

 エディがにこりと笑った。

「パーティーなのに、片方に頼り切りになるのは、違うなと思っていたので」

「何言ってるんですか!エディさんは頼りになりますよ!ツインヘッドウルフとかばっさばっさできるじゃないですかっ!」

「ふっ、でもシャリアは一人でもなんとかなるでしょ?」

 ぶんぶんと頭を横に振る。

「全然無理っ!倒すのに時間がかかって依頼されても達成できる気がしない」

 エディが笑う。

「逆に僕はアイアンゴーレムの魔石を依頼されても達成できないだろうから、僕たちはお似合いですね」

 お似合い?!

「あ、はは、いや、うん。パーティーとしてめちゃくちゃ成功の予感がする!」

 でも、お似合いって単語はなんか違うよ、エディと思ったけど口にしない。

 かといって、何と言う単語がいいのか?

「あ、それでですね……。依頼を受ける前に、いろいろと話をしたくて」

「いろいろ?好きな食べ物の話とか?」

 エディが首を傾げる。

「は?それは、食べるならどの魔物なら食べてもいいって話ですか?」

 確か、エディは食べられる魔物は戦場では食べてたみたいだし。あいにくと私は日帰り……しかも早めなので、お昼ご飯さえ持たずに行って帰ってくる。おやつの時間くらいには戻る感じだったから、お腹すいたなぁ程度で戻ってくる。

 ああ、もちろんいざというときに干し肉と固焼きクッキーだけは少しポケットに入れていくけれどね。

 エディさんが両手で顔を覆って首を横にふりはじめた。

 か、か、か、かわいいー!

 そのしぐさはジャンのお得意のかわいいポーズよ!

 ダンジョンの外でかわいいしぐさはしてくれと言った(言ったかな?)けれど、いやいや、ここでする?

「スイマセン、本当、僕はうぬぼれが強いなんて思ったことがないのに……結構ヤバイみたいです……女性が僕と話をしたいというと……何が好きなのかという質問が多かったので……」

 うん?

 ああ、そう。女性が話しかけるのに「エディ様の好きな食べ物はなんですか?」ってよく言われたってことかな?

「ふっ、ふふっ、いえ。あの、好きな食べ物も教えてくれると嬉しいです。パーティーを組む相手は彼氏よりも大事だそうなので」

「え?」

 エディさんが顔から手を離して私を真顔で見る。

「師匠……アイシャさんが教えてくれました。命を預け、命を預かる、それがパーティーメンバーだと。確かにそう考えると彼氏に命を懸けることはしませんよねぇ」

 エディさんが私の顔をじっと見ている。

 何だろう。……そういえば、エディさんくらいモテそうなら命がけの恋をする女性もいたのかもしれない。「付き合ってくれなければ死ぬわ!」みたいな。怖っ。

「だけど、家族は命をつないでくれることもあります……彼のために死ぬわけにはいかない……と」

 そうだ。

 だから、一夜の花嫁というジンクスもできたのだ。

 実際家族のために生きて帰るという強い思いで死なずに済んだ人もいるだろう。

 エディはもう一度会いたい女性がいると言っていた。……恋する相手がいたことで命が救われたのだとしたら、ちょっと悪いことを言ってしまったかもしれない。

「あ、あの、も、もちろん家族や真実の愛の相手とかそういう人は別で、えーっと、フランクに付き合う恋人とかの話だと……」

「フランクに付き合う恋人?シャリアにはそんな人が?」

「いません、恋人は欲しくないですす、ましてやフランクになんて付き合い方はできません。前にも言いましたけど、私は男性に恋愛的興味は一切ありません。どんなにいい男がいても、それは変わらないです」

 エディさんがしゅんっと頭を下げた。

「ごめんなさい。あの、そうですよね、冷静に考えればシャリアの話は聞いていたし、そんな人じゃないって知ってるのに。彼氏とか恋人とか、シャリアの口からきいて、無性に気になって……」

 まぁパーティーを組むにあたり、恋愛沙汰でもめて解散とかもなんどか耳にしたから大事ではある。

「……僕はシャリアの彼氏より大事な男になるんですね」

 エディさんがうっとりした声を出す。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
まぁ彼氏に命をかける事はあまりないだろうけど、人生とか将来は掛ける相手(旦那)となる可能性はあるんだよなぁ それはそれとして、その相棒>彼氏な認識だと、将来的に結婚を前提にお付き合いする段になって「…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ