表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子連れ冒険者シャリア~婚約者に売られ妊娠したけど元騎士様が代理パパになってくれるそうです~  作者: 富士とまと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/94

親ばか発動中

「うわぁぁぁ、ごめんなさいぃ、後輩冒険者はかわいいと思えないって意味じゃなくて、あの、子供扱いとかするとかでなくて、本当に、あの、息子と同じ髪色しているんで、思い出しちゃったと言うか」

 ぱたぱたと手を振って言い訳をする。

 真顔だったエディさんがぷはっと笑った。

「頭を撫でられたのは、一体何年ぶりだろう。ははは、僕が子供扱い……あははは」

「す、スイマセン……」

「いや、全然不快じゃないから大丈夫。……というか」

 エディさんが声を上げて笑うのをやめて、はにかんだように笑った。

「むしろ、いいね。癖になりそうだ」

「あ、分かります。私も……頭を撫でられるの好きです」

 えへへと笑ってエディさんい同意する。

 貴族って親に頭を撫でてもらうことも少ないし、周りにいる人が撫でてくれることなんてまるっきりないもんね。貴族のご令嬢に失礼があってはいけないって。

 だから、師匠がときどき頭を撫でてくれるのがとても気持ちいい。それから最近ではジャンもママいい子いい子って、撫でてくれるんだよね。ふふふっ。

「あの男か?」

「え?」

「ギルド長……が頭を撫でてくれるのか?」

 うん?

「ギルド長は冒険者の頭を撫でたりしないですよ?撫でて欲しかったら頼んでおきましょうか?ランクが上がった時によくやったと撫でてやってくださいって」

 エディさんが嫌な顔をした。

「いや、遠慮しておくよ」

「そうですか?」

 会話しながらも、エディさんはレッドウルフをひょいひょいと倒して次の階層へと進む。

「シャリアさんは冒険者の頭を撫であげているの?」

「あ、いえ、さっきのは本当に、なんだかその、息子のことを思い出して……勝手に体が動いてしまっただけで……その、エディさんの髪の色が息子とそっくりで」

 エディさんが後ろで縛っている髪を前に持ってきて眺めた。

「ふぅん、じゃあ、また息子さんのこと思い出して撫でてもらえるのかな?」

「え?」

「あ……いや、何を言っているんだろう、すいません、いえ、あの……あはは、は……」

 何?今の……。

 まるで、私に頭を撫でてもらいたいみたいな?

 いや、私じゃなくて、誰かに撫でてもらいたいのかな?

 北の戦地に行っていて、死線を潜り抜け生きて帰ってきた。それなのにまた戦地に送り出されそうになって、逃げるようにして、それまでの地位や家を捨てて冒険者として生きていこうとしているのなら……。

「とっておきの人に撫でてもらうように頼んであげますよ」

 にこりと笑う。

「え?えーっと、まさか、シャリアさんの師匠……アイシャさんとか?いや、それは遠慮したい、かな」

 もしかして、箒で追い回されたトラウマになってます?いい人ですよ、アイシャさん。

「ふふふー、違います。楽しみにしてください」

 世界で一番癒し効果がある、ジャンに、特別に、お兄さんの頭撫でてあげてって頼んであげまぁす!

 本当に、特別の特別ですよ。

 ジャンに頭を撫でてもらったら、誰でも超回復ハッピー間違いなしですよ。

 ふふふ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>「アイシャさんは冒険者の頭を撫であげているの?」 アイシャ→シャリア レッドウルフの影が薄すぎて可哀想なくらい(笑)
>それから最近では【エディ】もママいい子いい子って、撫でてくれるんだよね。ふふふっ。 ジャン どんどんとニアミスして実績を積み上げてるw 予想通りの結果が待っているのか、それとも匂わせるだけ匂わ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ