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そうだ、遷都しよう 2025

作者: 加藤 良介

 注意。

 本エッセイには政治的意図はございません。

 皆様こんにちは。暑くて死にそう、加藤良介でございます。

 さてさて、参議院選挙が公示されましたが、一票を投じたい候補者や政党はございますでしょうか。

 悲しいかな私は、入れたい候補者も政党も今のところ存在しない。無党派難民でございます。

 そこで考えたわけでございます。 


 ( ̄▽ ̄)//どんな公約を掲げてくれたら一票をいれたくなるのか?


 生憎、インフレ対策やら財政問題、少子高齢化対策辺りに、確固たる意見を持っとりませんので、この辺りはスルーです。

 そんな私が関心を持っているのは、地方創生問題でしょうかね。

 まぁ、連載小説も村おこしを中心に執筆しておりますので、ある程度の知見や意見を持っとります。ですから、この辺りの政策を考えてみました。


 私が一票を入れたくなる政策は、タイトルにもあるように「遷都」でございます。

 東京一極集中問題へのアンサーとして考えてみました。


 まず、誤解していただきたくないのですが、首都を東京から移転しろという案ではございません。

 首都は今まで通り、東京都にお任せしたく思っております。

 ですから私は「首都機能移転」には興味ないんです。

 国会も省庁も、大企業の本社も、名門大学も全て東京都のまま、動く必要は全くございません。と言うか、これらを動かすには途方もない時間と予算が掛かるからです。また、東京から首都機能を移転したら、移転先が新しい東京になって、そこでまた一極集中が起こるでしょう。

 東京がぺんぺん草の生える武蔵の国に戻るだけ。ですから首都機能移転は全く無意味な行動だと思います。


 はい。この段階で答えが出たと思いますが、私が東京から移転していただきたいのは「お上」と「宮内庁」。この二つだけです。

 東京でやらないといけない公務に関してだけ「お上」に御出座していただくか、担当者が新しい御所に参内するか、御所から勅使を派遣するかで対応します。

 実際問題として、皇室典範やら国事行為に関する法律を改正すれば、実行はそんなに難しくないと思います。


 超ざっくりで解説するのであれば、天皇陛下を政治・経済の中心地から離れて頂く政策になります。


 理由は、防災、安全保障、権力の分散、この三点です。



 まずは防災から。

 簡単に言えば、江戸城を震災発生時の避難所にするためです。

 当たり前ですが、東京で江戸城ほど安全な場所はありません。

 一定の広さがあり、なおかつ東京都の中心に鎮座しているわけですから、富士山が噴火しようが、第二次関東大震災が起ころうが、一時避難場所の確保としては、これ以上の立地はないでしょう。

 大都会東京で唯一の人口空白地帯。それが江戸城です。



 お次が個人的に一番大事だと思う、安全保障の観点から。

 もしも、今の東京に核爆弾が落ちて、攻殻機動隊の世界みたいにクレーターが出来たら、日本終了のアナウンスが流れるでしょう。

 なぜなら皇室も政府も経済も一緒に吹っ飛ぶからです。

 しかし、お上さえ無事であれば、どんなに時間がかかろうとも日本は再建できます。

 こう言っては何ですが、内閣総理大臣や国会議員、官僚に大企業が全滅しようが代わりはいます。別に生き残った人がやりゃあいいだけです。誰でも構わん。私でもいいし、読んでいる貴方でもOK。能力なんて二の次です。

 ですがお上の代わりは基本いません。東宮が生き残っていたら交代できますけど、一緒に消し飛んだら、それすらも不可能となるでしょう。


 もしも、東京が核攻撃を受けて消し炭になったとしても、お上が臨時の内閣なり太政官なりを指定して下されば、我々日本人はそれを基点に復興できます。復興してから選挙でも何でも、やらぁいいんですよ。

 しかしながら、皇室もろともに吹っ飛んだら、我々日本人は誰を中心として結束したらいいんだべさ。

 代表の選考に無駄な時間がかかるし、誰がなっても納得せんでしょう。もしかしたら国が分裂するかもしれません。

 遷都は、そのようなリスクを大きく軽減できます。



 最後の権力の分散は、私の妄想の類になります。

 私は一歴オタとして日本史を見ているのですが、現代の本当の意味での上流階級の人々は、天皇家の御威光にぶら下がっている感が強い。

 朝廷は伝統と格式の総本山ですから無理からぬことですが、これからの日本の政治・経済のためにも、これらの人々には選択していただきたいんですよね。

 つまり、遷都先に伺候し伝統と格式を取るのか、メガロポリス トーキョーに留まり、現実的な権力を取るのか。

 どっちも欲しいは虫が良すぎんのよ。片一方を選んでね。

 この場合の遷都は、日本の上級国民への踏み絵みたいなもんです。もう一度繰り返しますけど、これは私の妄想ですからね。実際の上流階級の事なんぞ。


 ( ̄▽ ̄)//知らん。



 お次は遷都先の選定に入りましょう。

 お上が鎮座する御所でございます。それなりの格式ある土地が望ましい。そうなると選択肢は、ほぼ二択です。


 奈良か京都です。


 便利だけなら、新幹線も走っている京都市一択なんですけど、場所がなぁ。

 流石に京都御所は手狭過ぎるし、何よりも京都のど真ん中なのは問題ですね。観光客も多いし、上流国民への踏み絵としても今一つ。

 奈良市は田舎なので踏み絵力はありますが、平城宮跡は京都御所と大きさでは変わらんでしょう。

 

 そうなると、新しい御所を作れる敷地と、それなりの利便性を持つエリアが望ましい。

 そう考えた時に私が思いついた候補地は二つ。


 京都府宇治市。

 奈良県明日香村。

 

 いずれかが、新しい遷都先として有力ではないでしょうか。

 まず、宇治市ですが、京都市から離れているので、混雑は比較的マシです。平地も広がっているので、敷地の確保も可能でしょう。

 お次は奈良県明日香村。

 正に日本国の発祥の地と言っても過言ではない地域です。伝統と格式において申し分ございません。ただ、遺跡が多いので敷地が確保できるかが問題ですね。

 ちょいと北の桜井市でもいいかも。格式では劣るけど、場所は確保できそう。

  私がこの二つの自治体を推すのは、何時になるのか分かりませんが、奈良辺りにリニアが開通すれば、東京都のアクセスが飛躍的に便利になるからですね。

 リニアを使えば、お上の公務もさほど問題ないでしょう。外遊は関空を使えばOK。

 

 いかがでしょうか。

 ぼくの考えたさいきょうのせんと。

 この様な議論をしてくれる候補や政党が有れば、そこに投票するんですけど、誰一人として興味ないんでしょうなぁ。しかし、東京一極集中の緩和は、国策だと思うんですよね。



            終わり

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 ご意見、ご感想などございましたらお気軽にどうぞ。もっと良さげな遷都先も大募集。理由も書いて頂けると幸いです。

 いいね、評価などして頂けたら喜びます。

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