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「ステータスバグで人生が終わった!!」と思ったら前世の記憶が蘇り日本語で書かれたチートスキルを入手したご令嬢の冒険譚  作者: イ尹口欠
大迷宮攻略編

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ミアラッハもたくましくなりましたね。

 大迷宮に潜ります。

 今日は第四十階層からスタート。

 難易度の上昇はとどまるところを知りません。

 炎の大精霊イフリートと氷の大精霊ミーミル、そして雷の大精霊ボルトが単体で出現するようになりました。

 魔法斬りでないと効率的に削れない上に、急所がないため瞬殺コンボでも殺すのに時間のかかる厄介な相手です。

 ここは新しい魔法と剣術を作って対応してみることにしました。

 魔法は〈エレメンタルスレイヤー〉、剣術は〈砕破〉です。

 〈エレメンタルスレイヤー〉は〈ドラゴンスレイヤー〉を参考にして作った、精霊殺しの魔法です。

 〈砕破〉は武器を破壊することで、威力を増大させるという剣術ですね。

 魔法武器化した武器はどのみち使い捨てになるので、〈砕破〉で破壊しても痛くも痒くもありません。

 成果のほどは?


 大精霊を一撃で屠れるようになりました。

 効率アップ、バンザイ!!


「クライニア、今の魔法は?」


「自作の〈エレメンタルスレイヤー〉です。自作の剣術〈砕破〉でぶつけることで、大精霊クラスなら一撃になりましたね」


「お、おう。またなんとも凄いわね」


 そういえばミアラッハのステータスをしばらく見てませんね。

 オーガ先生のところで修行しているので、レベルも上がっているでしょう。

 見せてもらうと?

 グングニルのレベルが60になっています。

 スキルが増えてますよ!

 新しいスキルは?

 【後の先】です。

 前衛のミアラッハにとっては悪くないスキルではないでしょうか?


《名前 ミアラッハ・ブライナー

 種族 人間 年齢 16 性別 女

 クラス グングニル レベル 60

 スキル 【レクタリス地方語】【ルテイニア地方語】【算術】【礼儀作法】

     【宮廷語】【再生】【槍技】【槍術】【槍理】【葬槍】【突撃】

     【回避】【闘気法】【真闘気法】【縮地】【空歩】【魔法斬り】

     【対人戦闘】【後の先】【馬術】【製菓】【醸造】【彫刻】

     【魔槍召喚】》


 雑魚には大精霊以外にも各属性のドラゴンやミスリルゴーレムも引き続き登場してきます。

 精霊は剥ぎ取りできる戦利品がないため時間と魔力の無駄ですが、ドラゴンとミスリルゴーレムは素材が美味しいですね。

 さて第四十五階層の中ボス部屋です。

 何が出るかな?

 リッチでした。

 取り巻きにスケルトンジェネラルが五体いますね。


 スケルトンジェネラルは複数のスケルトンを合体させた腕を四本を持ち、剣を四刀流している前衛です。

 スカスカなので槍での突きの効果は薄く、ミアラッハは〈火薙ぎ〉で対応しています。

 リッチはと言えば、スケルトンジェネラルを新たに召喚しています。

 厄介な!!

 私は〈ディメンションスピア〉を多数投擲してリッチを殺そうとしますが、どうやらリッチは霊体らしく効き目が薄いです。

 光翼で一気に距離を詰めて、同時発動〈マジックハンド〉、同時発動+魔法武器化+武器伸長〈シャイニングセイバー〉、それぞれに〈霊破斬〉を乗せて光剣を叩き込みました。

 効果は絶大で、リッチが一撃で消滅しましたよ?


 おっと戦闘は終わったわけじゃありません。

 ミアラッハが多数のスケルトンジェネラルに群がられて苦戦しています。

 槍では相性が悪そうですね、こちらも先程の〈シャイニングセイバー〉〈霊破斬〉でスケルトンジェネラルを薙ぎ払っていきます。


 よく考えれば〈イクソシズム〉辺りで即死させられたのではないでしょうか。

 魔法武器化ばかりに頼って来ていたので、咄嗟に思いつきませんでした。


「大丈夫ですか、ミアラッハ?」


「数が多かったけど、オーガ先生たちよりマシだったわ」


「な、なるほど? ミアラッハもたくましくなりましたね」


 スケルトンジェネラルってかなり高位のアンデッドなんですけどね。

 さて後、五階層進めば第五十階層です。

 気合入れて後半も乗り切りましょう!!


 * * *


 第四十五階層を突破して進むと、むっつの腕を持つヘカトンケイルが出てくるようになりました。

 手に手にさまざまな武器を持ち、乱打してくる厄介な相手ですね。

 ちなみにヘカトンケイルが男で、ヘカトンケイレスは女です。

 シャルセアは後者ですね。

 巨人には心臓や脳があるため、〈ディメンションスピア〉〈死棘〉の瞬殺コンボが有効です。

 問題のない相手の追加ですね。

 素材は持っている武器です。

 アダマンタイト合金の武器を持っているため、溶かしてアダマンタイトを取り出すことができますね。


 さて第五十階層、折り返しに登場する中ボスは?

 ヴジャトーという巨大な眼球です。

 闇の大精霊ですね。

 眼球の形をしているのが嫌な感じです。

 念の為、〈マインドプロテクション〉をミアラッハと私にかけておきます。


 眼球から黒い光線が発射されます。

 恐るべき速度ですが、なんとか回避しました。

 その後も幾度か黒い光線が発射されるものの、それだけですね。

 何度か眼球が鈍い光を放ちましたが、効果はありません。

 きっと〈マインドプロテクション〉のお陰で何らかの能力を無効化しているのでしょう。

 さっさとかけて正解です。


 ミアラッハは黒い光線を避けながら、縮地と空歩で接近して魔槍を叩き込みます。

 恐らく魔法斬りしているようですが、ダメージは大きくありません。

 私も光翼と〈縮地〉で一気に距離を詰めて、〈エレメンタルスレイヤー〉〈砕破〉を叩き込みました。

 私の魔法はさすがは精霊殺しというだけあって、一撃でヴジャトーを倒せました。


「なんか嫌な感じの相手だったね」


「そうですね。〈マインドプロテクション〉がなければ、何かされていたかもしれません」


「石化とかじゃなさそうだったけど……あれが雑魚として出てくるようになったら面倒そうね」


「そうですね」


 手を繋いで転移魔法陣に乗ります。

 お疲れさまでした。

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