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威圧を叩き込みました。

 夕食後、第三階層でオーガ先生たちと戯れます。

 引き続きライダーのクラスのレベルアップ狙いですね。

 一晩中、戦いを経て思うことは、やっぱりオーガ先生たちの方が大迷宮の魔物より断然、強いということでしょうか。

 今後どうなるかは分かりませんが、当分、ここの効率には敵わない気がします。


 ライダーがレベル62になりました。

 スキルはみっつ増えます。

 新しいスキルは?

 【突撃】と【馬術】と【騎獣強化】です。

 突撃は騎獣に乗って、武器で突撃するスキルですね。

 馬術は今更です。

 イスエンド領から馬に乗ってきましたが、なぜかスキル化しなかったんですよね。

 習得に条件があったのでしょうか?

 騎獣強化は、騎乗していると騎獣が強くなるというスキルです。


 転職を起動します。


《【転職】

 ライダー(レベル62)

 ノーブル(レベル55)

 ファイター(レベル61)

 スカウト(レベル68)

 フェンサー(レベル52)

 ランサー(レベル52)

 グラップラー(レベル31)

 プリースト(レベル20)

 メイジ(レベル40)

 ブラックスミス(レベル50)

 アルケミスト(レベル26)

 マーチャント(レベル1)

 オフィシャル(レベル1)

 メイド(レベル1)

 トリックスター(レベル28)

 テイマー(レベル60)

 バード(レベル26)

 ダンサー(レベル50)

 ロード(レベル25)

 ウォーロード(レベル26)

 カースドナイト(レベル1)

 アサシン(レベル21)

 ハンター(レベル1)

 エクスカリバー(レベル49)

 グングニル(レベル36)

 ドラゴンナイト(レベル1)

 チャンピオン(レベル20)

 ビショップ(レベル23)

 ウィザード(レベル60)

 オラクル(レベル1)

 セージ(レベル24)

 サモナー(レベル60)

 ネクロマンサー(レベル1)

 パペットマンサー(レベル20)

 パラディン(レベル30)

 モンク(レベル21)

 ルーンナイト(レベル22)

 バトルマスター(レベル28)

 セイント(レベル61)

 ハーミット(レベル22)

 ダンジョンマスター(レベル66)

 エンペラー(レベル60)》


 おやドラゴンナイトが増えていますね。

 そんなクラスもあったのですか、知りませんでした。

 でもアルマルドに乗って戦うイメージが湧きません。

 ここはダンジョンマスターを極めに行きますよ。


《名前 クライニア・イスエンド

 種族 人間 年齢 15 性別 女

 クラス ダンジョンマスター レベル 66

 スキル 【日本語】【レクタリス地方語】【ルテイニア地方語】【算術】

     【礼儀作法】【宮廷語】【全属性魔法】【闘気法】【真闘気法】

     【聖闘気】【練気】【仙術】【呪歌】【魔曲】【舞踏】【馬術】

     【騎乗】【人馬一体】【錬金術】【魔法付与】【鍛冶】【量産】

     【人形使役】【剣技】【剣術】【葬剣】【剣理】【槍技】【槍術】

     【葬槍】【鎚技】【二刀流】【多刀流】【武器伸長】【霊鎧】【聖殻】

     【素手格闘】【投げ】【関節技】【格闘術】【回避】【対人戦闘】

     【後の先】【魔法斬り】【鎧貫き】【突撃】【気配察知】【罠感知】

     【罠設置】【魔力制御】【魔法範囲拡大】【魔法収束】

     【魔力自動回復】【同時発動】【多重魔力腕】【消費魔力軽減】

     【多重詠唱】【無詠唱】【魔法武器化】【魔力強化】【怪力】【宗匠】

     【俊足】【跳躍】【魅力】【気品】【美声】【カリスマ】【威厳】

     【獅子心】【幸運】【夜目】【鷹の目】【夜の王】【毒無効】

     【不眠不休】【誘惑】【威圧】【畏怖】【指揮】【鼓舞】【福音】

     【光輪】【光翼】【飛翔】【創世神信仰】【シャルセアとの絆】

     【ルマニールとの絆】【ヨルガリアとの絆】【アルマルドとの絆】

     【小型召喚】【騎獣強化】【迷宮管理】【迷宮帰還】【迷宮の申し子】

     【迷宮外設置】【経験値20倍】【熟練度20倍】【転職】》


 よしよし。

 キャストルリアーヌへ転移して、大迷宮へ入りましょう。


 第五階層からのスタートです。

 地図とにらめっこしながら第十階層を目指します。

 雑魚の質が高く、また戦闘と戦闘の間隔も短いのでなかなか進めません。

 まあ魔物自体は瞬殺しているのですが、気を抜けないという点ではなかなかのものがあります。

 例えば石化の邪視をもつバジリスクが出てきたり。

 火属性や炎属性以外だとダメージを大幅に軽減するフリージングクラウドとか。

 厄介な中ボスクラスの魔物が普通に出てくるんですよね。

 だからなのか、私たちが進んでいるエリアで戦っている冒険者を見かけることはないです。


 きっと普段ならなかったのでしょう。


 気配察知に感あり。

 冒険者パーティが魔物と戦っています。


「ミアラッハ。この先で冒険者が戦っている」


「へえ。このエリアを進もうとする冒険者が私たち以外にいるんだ……」


 世の中は広いね、みたいな言い方ですね。

 しかしその通り、私たちはたったふたりですが、フルパーティの六人ならば金ランクを集めて進むことも不可能ではないでしょう。


 しかし様子がおかしいですね。

 あ、こっちに向かって走ってきますよ。


「駄目だ!! 逃げろ!!」

「チクショー、嫌な予感はしたんだ!!」

「このエリアを進むなんて誰が言い出したのよ!!」

「黙って走れ!!」


 口々に互いを罵り合いながら、魔物に追われる冒険者たち。

 向こうも私たちに気づいたらしいです。


「おい、そこをどけ!!」

「魔物が来るぞ、お前らも逃げろ!!」

「チ。女ふたりだけだと!?」


 やかましい連中ですね。

 追いかけている魔物は……ヒドラですか。

 確かに厄介な相手です。


「ミアラッハ、連中を避けてヒドラと戦いますよ」


「わかったわ」


 道の端に寄って、冒険者たちを逃します。


 そして追ってきたヒドラに瞬殺コンボを叩き込みます。

 ミアラッハも縮地で接近して〈火薙ぎ〉でヒドラの首を減らしていきます。

 一分もかからず処理できました。


 ヒドラの死体を〈ストレージ〉に仕舞います。

 革が高級品なんですよね。


 さあ、進みましょう。

 ……と、冒険者たちが戻ってきました。


「お、おい。ヒドラはどうした!?」

「お前らが倒したというのか……」

「なに、たったふたりでヒドラを?!」


「何か用ですか?」


「俺たちは『雷光の剣』という金ランクパーティだ。見たところ君たち銀ランクだが、ヒドラはどうしたんだ?」


「倒して収納しました」


「たったふたりでか?」


「そうですよ」


「なあ、ちょっと頼みが――」


「断ります。それじゃあ先を急ぐので」


「お、おい、待て!!」


 無視して進みます。

 ぞろぞろと追ってくる六人。


「このエリアはヤバいんだ。協力して進もうぜ」


「協力? 必要ないです。足を引っ張られたり、横でむざむざ死ぬのを眺める趣味はありません。とっとと帰ったらいいのでは?」


「そ、そりゃないぜ。俺たち全員、金ランクだぞ。銀ランクのお前ら小娘ふたりより強いに決まってるじゃないか」


「ヒドラに敗走してたのにですか?」


「おいおい、ヒドラなんてまともに戦ってたら時間がかかるだろ」


「あなたたち、このエリア、向いてませんよ。回れ右して帰りなさい」


「帰れって言われても、なあ?」

「そうよ。見捨てる気?」

「冒険者同士、助け合いが基本だろ」


「助け合い? 一方的な施しにしかならないと思いますけど」


「銀ランクの分際で……」


 話の通じない相手ってウザいですよね。

 ミアラッハも無視に徹しています。

 私も言葉を交わすのに意味を感じなくなったので、無視することに。


「なあおい、聞いてるのか?」


「…………」


「なあ協力しようぜ。君たちふたりだけじゃあ、危なっかしくてよぉ」


「…………」


「おい、無視すんなって!!」


「気配察知に反応があります。前方から三体」


 ミアラッハは「了解」とだけ返して、私たちは足早に進みます。


「お、おい。何が三体なんだ?」

「ちょっと、やめなさいよ」

「おいおい、ふたりだけでここは……」


 外野が煩いですが、仕方ないですね。

 魔物は……どうやらリザードマンウォーロードのようです。

 マシな部類ですね。


 瞬殺コンボで二体を屠り、一体をミアラッハが魔槍で貫きます。


 シンと静まり返る背後の六人。


「このまま足早に進んで撒いてしまいましょうか」


「そうね」


 ですが走って来る六人。


「お、置いていくなよ!!」

「頼む!! 一緒にいてくれ!!」

「お願いよ!!」


 あーもうウザい。


「これ以上、私たちの攻略を邪魔するなら、ここで死んでもらいます」


「な、そんなことを――」


「本気ですよ? いい加減にしてください」


「横暴だ!!」


「じゃあ死にます? ここなら誰も見てませんから、遠慮なく殺せますよ」


「金ランク六人とやりあおうってのか!?」


「――じゃあ死んでください」


 手加減はしました。

 同時発動〈マナジャベリン〉を六人の足元目掛けて放ちます。


「次は当てます」


「……ああ、分かったよ。金か?」

「幾ら払えば護衛してもらえるの?」

「そう、護衛依頼を君たちにお願いしたいんだ」


「当てますよ?」


「まさか。本当に殺すわけ――」


 威圧を叩き込みました。


「う、――!?」


 威圧し続けます。


「や、やめろ。分かった。もうついていかないから、それやめてくれ!!」


 威圧を続けます。


「くそ、街に戻ったら覚えてろよーっ!!」


 六人は回れ右して帰っていきました。


「……やれやれ。あれで金ランクですよ?」


「なさけないというか、話が通じなくて困惑したわ」


 私たちはようやく先に進むことができるようになりました。

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― 新着の感想 ―
[一言] ヤってしまえば後腐れないのに、主人公達は優しいなぁ(白目)
[一言] 街に帰ってからのフラグでしょうか?でも街に寄りませんよねw でもちょっと期待しちゃいますw
[一言] 絶対殺しといた方がよかったと思うけどw めんどくさそう
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