ミノタウロスと格闘戦だ。
イフリート迷宮、第二十階層からスタート。
低階層はサクサクと進めていこう。
だけどせっかく格闘に補正のあるモンクのうちに、格闘術を試しておきたい。
ミノタウロスと格闘戦だ。
拳を鋼鉄のように硬化させる〈鉄拳〉、離れた相手に打撃を叩き込む〈遠当て〉、硬い部位に打撃を浸透させる〈徹し〉。
使えるのはみっつだけだが、なかなかどうして、どれも使い勝手がいい。
格闘戦でミノタウロスを圧倒していると、ミアラッハが目を丸くしている。
「よく素手でミノタウロスと戦えるね……」
「慣れかなあ。闘気法で身体能力はこちらが上で、術もあるしね。なんとかなるものだよ」
さて格闘術はこんなものかな?
後は魔法戦だ。
どんどん進もう!
第三十階層の中ボスはワーウルフが六体だ。
半獣化した状態で出現してくる。
狼だけあって連携してこちらを狩りにくるのだが、私たちの敵ではない。
早々に撃破して、お宝タイムだ。
罠は毒ガス。
スカウト用ツールで解除する。
罠解除の講習には未だに行ってないけど、どうも必要なさそうな気がする。
こう感覚で内部構造が分かるんだよね。
そんなに複雑でもないし。
中身は?
金のインゴットだった。
売却だね。
手を繋いで転移魔法陣に乗る。
イフリート迷宮の第一階層から、迷宮帰還で帝国に戻った。
さて冒険者ギルドで迷宮品と素材を売りさばく。
冒険者が増えてきているなあ。
ほとんど依頼もないのに、よくもまあこんなに集まってくるものだ。
迷宮をさっさと切り上げたのは、蒸留所を設置するためだ。
城の近くがいいだろう。
今の所、他じゃ蒸留をしていないだろうから、この帝国の特産物になる予定だ。
国家を挙げての産業だから、やっぱり城の近くでやるのがいいだろうなあ。
というわけで建物を設置。
蒸留所なんて建物は迷宮にないので、汎用工場を建てた。
蒸留を任せるのは、産業スパイに対応できるだけの気配察知や戦闘力がある奴が望ましい。
ワーキャットにすることにした。
獣人系は嗅覚や聴覚が鋭敏で、気配察知が得意なのだ。
スポーンを『10/10』にしておく。
ここには、オーガ兵を歩哨に立たせるようにシャルセアに言っておこう。
中に蒸留器を設置していく。
元となる酒がないので、まだ稼働は先になるね。
使い方をワーキャットたちに教えておく。
あとは……そうだ、ワーキャットたちの住まいも近くに必要だね。
宿舎を建設して、掃除、洗濯、料理のできるケットシーを管理人に置く。
これもスポーンで、『1/1』とした。
さてお酒の供給は自前でやろう。
第二階層に飛んで、迷宮の敷地を広げた。
そこに大規模な葡萄畑を作る。
スケルトン農場を管理しているレイスのレイコに、ワイン造りを頼んでおいた。
迷宮品の種から育てるから、あっという間にぶどうの木がなるはず。
収穫した葡萄を潰して、醸造スキル持ちに任せて発酵させれば、ワインができるはずだ。
保管用の樽や、ワイン製造に使う道具や設備をDPを消費して生成する。
これでワインができる。
すべて蒸留に回すから、普通のワインやエールは引き続き他所から仕入れることにした。
ひと仕事終えて気分よく城に戻る。
ミアラッハは相変わらず兵棋演習の駒の作成に余念がない。
今は顔料で色を塗っているようだ。
邪魔しないように、自分のステータスの確認をする。
モンクのレベルは21、新しいスキルが増えている。
格闘術もちゃんと増えているのを確認して、【?】を確定させる。
新しいスキルは?
【真闘気法】だ。
なにこれ、聞いたことないよ?
どうやら闘気法を昇華させ、効率良く使えるようにしたスキルらしい。
近接戦闘能力が向上したと考えれば、まあ悪くないか。
転職を起動する。
《【転職】
モンク(レベル21)
ノーブル(レベル35)
ファイター(レベル24)
スカウト(レベル33)
フェンサー(レベル29)
ランサー(レベル27)
グラップラー(レベル31)
プリースト(レベル20)
メイジ(レベル22)
ブラックスミス(レベル40)
アルケミスト(レベル26)
マーチャント(レベル1)
オフィシャル(レベル1)
メイド(レベル1)
トリックスター(レベル28)
バード(レベル22)
ダンサー(レベル1)
テイマー(レベル1)
ロード(レベル25)
ウォーロード(レベル26)
カースドナイト(レベル1)
アサシン(レベル21)
チャンピオン(レベル20)
ビショップ(レベル1)
ウィザード(レベル22)
セージ(レベル24)
サモナー(レベル26)
ネクロマンサー(レベル1)
パペットマンサー(レベル20)
パラディン(レベル30)
ルーンナイト(レベル22)
ハーミット(レベル2)
バトルマスター(レベル28)
ダンジョンマスター(レベル21)
エンペラー(レベル20)》
特にクラスは増えていないね。
レベル2で止まっているハーミットのレベルを上げることにしよう。
グラップラーとメイジの複合上級クラスだから、戦力アップになるスキルが入手できるかもしれない。
《名前 クライニア・イスエンド
種族 人間 年齢 15 性別 女
クラス ハーミット レベル 2
スキル 【日本語】【レクタリス地方語】【算術】【礼儀作法】【宮廷語】
【全属性魔法】【闘気法】【真闘気法】【練気】【仙術】【呪歌】
【魔曲】【錬金術】【魔法付与】【鍛冶】【量産】【人形使役】
【剣技】【剣術】【槍技】【槍術】【鎚技】【二刀流】【多刀流】
【武器伸長】【霊鎧】【素手格闘】【投げ】【関節技】【格闘術】
【対人戦闘】【気配察知】【罠感知】【罠設置】【鎧貫き】
【魔力制御】【魔法範囲拡大】【魔力自動回復】【同時発動】
【多重魔力腕】【消費魔力軽減】【魔法武器化】【魔力強化】【怪力】
【俊足】【気品】【美声】【カリスマ】【幸運】【指揮】【鼓舞】
【福音】【光翼】【創世神信仰】【シャルセアとの絆】
【ルマニールとの絆】【ヨルガリアとの絆】【迷宮管理】【迷宮帰還】
【経験値20倍】【熟練度20倍】【転職】》
明日は休日なので、鍛冶三昧かな。