人助けと町へ
森の中を駆け抜けて悲鳴が聞こえた方へたどり着くと、ボロボロのレザーアーマー付けて手に持っている武器は曲がってしまって鈍らな剣で8匹のゴブリンのような生き物を牽制している冒険者風の茶髪でショートボブカットをした女性がいた
「ポーさん、あれゴブリンだよね」
ゴブリンのような生き物についてポーさんに聞いてみた
「主、鑑定使えばわかるよ」
当たり前の答えが返ってきた
「そうだな ポーさんちょっと試したい技があるからあの人がゴブリンに負けて凌辱されそうになったら助けてあげて」
ポーさんは頷いてゴブリン達に攻撃できるように移動をはじめた
「イメージは刀に風を纏わさて遠距離からの斬撃 」
星風に風の魔力が纏まっていき 刀の先から竜巻のように魔力が渦巻いている
「イメージは固まった、魔刀 旋風斬」
魔力の竜巻は8匹いたゴブリンのうち6匹に当たり ゴブリンが細切れになりさらに塵になって消滅していく
ゴブリンに襲われていた女性は目の前に起きた出来事に驚愕して手に持っていた剣を落としていた。
2匹のゴブリンはその隙を見逃さずに女性に飛びかかりゴブリンA匹はレザーアーマーを剥がし 服を破ろうし もう1匹ゴブリンBは後ろに周り手を塞ごうと動いていた時 白いもふもふの腕から放たれた拳によってゴブリンBは顔ごと頭を潰されていた
ゴブリンAは仲間が倒されたことに気づいた時には氷魔法によって作られた氷柱に穿かれていた
「大丈夫ですか、怪我はないですか?」
『え、は はい助けてもらいありがとうございます 何かお礼を』
襲われていた女性はようやく我に返ったか 返事をした。
「俺とそこの白いクマ ポラリスは旅をしていて近くに町があればそこまで案内してもらえればいいのですが 」
『お礼がそんなことでいいのですか? 近くにある私が拠点としている町へ案内します アタシはレナ 冒険者ランクEの冒険者です』
「俺はヒロ、そっちのシロクマはポラリス 町までの道中よろしく」
軽く自己紹介と挨拶を交わした
「そういえば昼食まだだったんだ 一緒に昼食でも食べない? ポーさんは料理人目指してるから美味しい料理が食べれるよ」
『そうね もう少し歩いた場所に川があるからそこで昼食にしたいわ』
川の方まで歩きながら森にいた理由を聞いた
「どうしてゴブリンに襲われていたんだ?」
襲われていた時の疑問を聞いてみた
『薬草採取の依頼を受けてこの森で採取していて、集中しすぎて 気づいた時にはゴブリンに囲まれていたわ あなた達がいなければ今頃ゴブリンの性奴隷かなぶり殺されていたわ』
川までたどり着くとポーさんはマジックボックスから薪と鍋を出し、レナに水を汲んできて欲しいといい 水汲みに行かせ 俺はアイテムボックスからポーさんが昼食に使う材料を出して薪に火魔法で火を点けて昼食の準備をしていた
『ポーさん水汲んできたわよ』
ポーさんは笑顔で頷き昼食のスープを作りはじめた なんか包丁持ってるけど可愛さが勝ってしまう ほんの10分でポーさん特製時短スープの完成
「ポーさん 美味しいよ ポーさんと旅ができてよかったよ」
『美味しい お店をだしてもいいくらい』
ポーさんへの絶賛と感謝をして昼食を終えた
「ポーさん スープの残りはアイテムボックスに入れて置くよ」
ポーさんに聞いてみた
「そのスープまだ改良の余地があるからお願いするよ」
アイテムボックスにスープを収納するとレナが
『アイテムボックス 王族でも持っているのが限られてる代物よ あなた達もしかして王族の方々でございますでしょうか』
レナは変な敬語になってしまっているのも気づかず大慌てだった
「俺達はただ旅をしているだけの平民だよ ダンジョンで手に入れただけだし」
異世界人と神獣とも言えないし 女神から貰ったとも言えないからはぐらかすことにした
『アタシも黙っておくから町で使わないようにね 町の領主の貴族とか商人が暗殺者を雇って奪いに来たりとかとりあえずバレると大変なことになるから』
念を押された
それからは川沿いを下流の方へ向かう途中に橋があり渡ると町ではなく街に着いた 街の中に入るには門番が立っていた
「やっぱり入るのに身分証明とか必要なんだ」
『そうね、アタシは冒険者カードを見せれば通れるけど 通行料を払えば通れるわよ』
銅貨100で銀貨1 銀貨100で金貨1 金貨100で白金貨1
通行料は旅人なら銅貨20 売りに来る商人なら銀貨1と商人は売りに来るから儲けを出せば+なんだろう
硬貨がないかポケットなど漁っていると腰の袋にの中に硬貨が入っていた 白金3枚 金5枚 銀10枚 銅50枚
「俺達は通行料払うよ」
『そう、わかったわ』
「ようレナ今日は薬草採取だったな 大丈夫だったか 」
門番がレナに気さくに話しかけていた
『ゴブリンに出くわしたけど後ろの人達が助けてくれたわ』
門番はゴブリンからレナを助けた俺達を見て納得がいったのか頷いている
「あんた達は旅人か レナを助けてくれてありがとう そうだな通行料銅貨10枚に負けといてやるよ 横の白いクマみたいなのはあんたの従魔か?」
神獣とは答えれないからポーさんが従魔設定にするしかなかった
「ああ、従魔のポラリスだ 冒険者ではないけど一応テイマーだ」
俺は通行料に銅貨10枚を門番に渡し街の中へ到着した
『ようこそ カンマルへ』
先に入ってたレナが笑顔で出迎えてくれた
「俺達は宿を探して今日はゆっくりするよ 明日にでも冒険者ギルドに顔だすから」
『アタシも顔を出すわ 今日は助けてくれてありがとう』
貞操と命の危機から助けて貰い 謝礼が街へ案内するだけだったため感謝するのは至極当然であった
「鑑定」
レナ(15)
レベル:3
職業:冒険者(Eランク)
スキル:剣術2 槍術23 採取10
称号:駆け出し冒険者 カンマルのアイドル
「レナは剣より槍の方が素質があるぞ また明日」
1人と1匹は街の中へ歩いて行ったのであった。
ヒロとポラリスのステータスは次の投稿でサイコロ振って考えます