女神のチュートリアル3
『女神のチュートリアル3 始めます、スキルや技能についての説明と簡単な訓練をしてもらいます。』
これが最後だからか女神がアナウンスを始めた。
『剣術や魔術のような攻撃や盾術のような防御の術はスキルであり、スキルは覚えることができますが人によって得意不得意があるのでそこは鑑定のような技能で調べるといいのですが、あなたならこれから仲間ができたりすると上手く導けるでしょう。』
『技能とは一般的に専門的なスキルのことをいいます。例えば料理、狩猟、鑑定や交渉術も技能になりますね。』
「スキルと技能にある数値にはどういう関係が?」
ここで疑問に思ったことを投げかけてみた
『スキルの数値は熟練度や経験値のようなもので上限はなく、高ければ高いほど技が奥義のようなスキルへ昇華できます。 奥義や必殺技のようなものはスキルへと反映されますが、特定の状況下などの制限あるようなものもあるため常時使用できないのが欠点でもありますね。』
『スキルとは違い技能の数値は100で止まります。一般的な専門の技能持ちでも一生で50に届かないのが現実的ですね』
レベルMAXの鑑定は頭がおかしいレベルで破格なのがわかったことと鑑定でこれから仲間になる人達への適切なレベリングができる事が知れたことが大きかった。
「ポラリスの鍋や食器はどこからだしたのかと料理の技能があるのわ?」
朝食を作ってくれたポラリスの疑問を投げかけた
『ポラリスのスカーフはアイテムボックスには劣るマジックボックスですね 私が作ってあげました。 料理の方はあなたの世界でポラリスと同種の動物がカフェを開いているアニメを見た影響ね』
今までの説明とは違い女神はとても穏やかな声でポラリスの謎を教えてくれた
(あのアニメか、リアルカフェが東京から沖縄に移転したな 将来的にはポラリスにお店を作ってあげたくなるな)
『それでは最後にスキルの訓練を始めます。魔術の訓練ね あなたは風魔法の数値が高いから風魔法を使ってね 簡単に魔術全般に言えることはイメージと魔力 魔力量の数値がでないのは私の前任者のせいなのだけど 使いすぎると死ぬからその辺りは感覚で学んでね とりあえず的を用意したから風魔法を当ててみて』
とんでもないこと言いだした女神 前任者何をやらかしたんだ 神の世界も色々あるのか? 大雑把すぎる説明で落胆するのであった
(手の平から魔力を放出 圧縮 形成 風の矢を大きさは普通 速度よりも命中精度 放って当たるまでをイメージ 射出)
手の平から形成された風の矢は真っ直ぐ的に命中したのであった
『う〜ん まぁ及第点て所ね 威力と命中精度だけは合格 形成する速度が遅いのと威力を出すための圧縮が無駄に魔力を浪費しているわね これからの旅で腕を磨いていけばいいわ』
女神からの辛口コメントとこれからの課題が見えた
『女神のチュートリアル3達成おめでとう あなたとポラリスのレベルは10になってるわよ それとこの刀をあなたに授けるわ 』
布に巻かれた刀が上から降りてきた
『名は星風 この世界ができた時に初めて形成された鉱石で鍛冶神と呼ばれる神によって作られた 1本しかない神刀よ』
チュートリアルすべてクリアした特典としてはアイテムボックス以上に破格のサービスなのだがそれよりもすごく嫌な予感がしてきた
『あなたとポラリスはこれから旅にでるのだけど女神のミッションをしながら旅をして欲しいの ちゃんとクリア特典も進呈するし女神とチャットがあるでしょ 私とお話がしたかったり ミッションのヒントくらいあげるわ 毎晩私に愛を囁いてくれてもいいわ』
嫌な予感が的中したな 女神のミッションか だから女神のパシリなのか それに顔も知らない女神に愛を囁いてもな
「女神様最後に姿を見せてください」
部屋全体が眩しく光 光が治まったあとにそこに小さな金髪ツインテールの女の子がいた
『王国のせいで世界が乱れてこんな姿なの 本当はボン・キュッ・ボンの美女なのに いってらっしゃ~い 頑張ってね ここから応援してるから』
俺の意識はぷつりと途絶えた