デート?(レナ編)
ギルドを出た後、レナの案内でまず道具屋に向かうのであった。
『冒険者カード作ったんでしょ 見せて』
レナに見せるか考えたが見せてもいいか
「魔力量を測定するマジックアイテム壊して ギルマスにCランクにしてもらったんだけど」
普通は驚くはずの所、ゴブリンを抹殺した魔法を見てるためか レナは驚くこともなかった。
「この国の冒険者て高ランクは何人ほどいるの?」
ギルマスの言っていた冒険者のレベルの低さが気になった。
『この国だとSランクはまずいないわ、Aランクが10人ほど、Bランクは17人かな』
この国の冒険者は他国と比べて圧倒的低すぎた
「何が原因だと思う、レナはなんで剣を使っていたんだ?」
『アタシは教会の啓示で自分に合う武器を知ったけど』
「この国の教会は女神様を祀っているのか?」
あんな女神でも仕事は真面目にするはずだと信じたいけど
『違うわ 男の神様を祀っているわ』
冒険者のレベルの低さの理由がわかってきたところで道具屋に着いた。
「野営の装備一式が欲しいかな、旅の途中なんだし」
『じゃあ、これとこれはおすすめよ』
レナが魔力式のランタンと大きめのテントを薦めてきた
「それと寝袋でも買うかな おじさんこれとこれとこれを買いたい」
「全部で金貨1枚と銀貨20枚だが金貨1枚に負けてやろう」
金貨1枚をだし購入した
「どう運ぶんじゃ?リュックサックをおまけに付けてもいいんじゃが」
「おじさん今からやることを誰にも言わないなら見せてもいいけど これを知られて貴族とか商人が奪いに来たら殺すけど 見る覚悟はあるか?」
店主が無言でうなずいた 殺気を出しすぎて レナが怯えてるし
アイテムボックスに買った商品を収納した
「アイテムボックスかいいもの見せてもらった、わしも商人の端くれ客の情報は死んでも口外しないことを約束する。」
「必要な道具があれば買いに来るよ」
道具屋をあとにした。
「レナ 個室のある料理屋を知っているか?そこで昼食にしよう 話すこともあるし」
『少し高いけど案内するわ』
レナの案内で料理屋に着き、店内へ、個室を案内され 昼食をとった
「今から話すことは他言無用で頼む」
風魔法で俺たちがいる個室だけを被った 盗聴対策はいるし
「俺には鑑定がある、素質まで見ることができる これが意味していることがわかるか」
『それって、教会の啓示が間違っているてこと? それに昨日アタシが槍の方が向いているて』
「今からレナを鑑定してもいいか 啓示が間違ってることに繋がるはずだし」
レナは覚悟を決めて
『それじゃ お願い そもそもあの教会前から胡散臭かったのよ』
レナ(15)
レベル:3
職業:冒険者(Eランク)
スキル:剣術2 槍術23 採取10
称号:駆け出し冒険者 カンマルのアイドル
素質:武器 剣E 槍A 斧E 弓D 盾C
魔法 火C 水B 風D 土C 氷C 雷E 光F 闇F
技能 歌唱S 踊りS
なんていえば言いのだろう称号通りにアイドル目指せれるぞこれ
「剣のままだとその内死ぬよ 槍ならBランク冒険者には努力しだいかな、水魔法の才能もある それよりも歌と踊りの才能があるよ 冒険者辞めてこっちでも十分食べていけそうだけど」
『わかったけど 魔法て魔術師じゃなくても使えるの?』
そっちも間違えて教えられてるのか
「魔力は誰にでもあるよ、あとは魔力の使い方とイメージ力があればいいだけ 今からレナの手の平に俺の魔力を流すけど 同じような感じのものが身体の中に流れているとわかれば第一段階はクリアだ」
レナの手の平にすこしだけ魔力を流していった。
『あ、わかる、温かいのが これが魔力なのかな?』
感じかたは人それぞれだと思うが 第一段階はクリアかな
「個室だし派手なのはできないから、魔力を手の平に集めるようにイメージしてみて、それから手の平からシャボン玉を出すイメージをするんだ。」
あの女神の教え方はイメージして飛ばす 自分なりの教え方で教えているのだが 初めて教えるし、するとレナの手の平からシャボン玉が生まれた
「おめでとう これが魔力と魔法だよ」
レナは初めて魔法が使えたからかうれし泣きをしていてようやく泣き止んだ
『ヒロはアタシにとっての神様だよ 』
レナの笑顔が眩しかった 今頃女神は嫉妬に狂っているに違いない
『でもギルドで鑑定の話をしなかったの?』
「ギルマスは信用できそうなんだけど、受付嬢がここの領主のスパイで他にも教会の関係者が潜り込んでいたからね」
『そういうことなのね ここの領主は女癖がすごい悪くて評判だから』
「それとこの国に来てからエルフやドワーフに会ったことがないんだが?」
それとなく人類至上主義のことを聞いてみた
『国王と教会が人以外は下等生物とか言い出して見つけ次第殺したり、奴隷にしてるわ ここの領主もそんなやつよ それに神獣を捕まえる話を聞くくらいだわ』
「なるほどね、女神がこの国と教会を滅ぼして国を作っていいて言ってたわけだ」
レナがおどろいた顔で固まっていた
「言ってなかったか 俺、女神からの使いなんだよ 今まで通りに接してくれたらいいぞ」
盗聴防止の風の膜を貼っていたおかげでレナのおどろきの悲鳴は漏れることはなかった
「今日は俺のおごりだから先に出てて」
そこそこ高い昼食代を払い終え 店の外でレナと合流
「次は武器屋だな 道案内よろしく」
レナの案内で武器屋に到着する手前で後ろから走ってきた馬車にレナを連れ去られてしまった。
まさに電光石火てやつか 馬車の後ろに見慣れた白いもふもふが掴まっていた
「ポーさんの方でも何かあったんだな 行き先はたぶん領主の屋敷だろう」
冷静に分析していたが目の前で親しい友人、それも女の子が連れ去られたことにそして連れ去られる失態を犯した自分にも腹が立ち 殺気を振りまきながら領主の屋敷を目指して歩き始めた
次は別行動のポーさん視点です




