子供だけのサバイバル Bチーム編
ヒロ先生のチーム分けはすごくバランスが良かった、トイくんは前衛で頼りになるけど少し口が悪い クラースくんは私より年下だけどとても博識、ノノちゃんは愛らしいマスコット
私たちのチームも水源を確保するために移動を開始
「サーヤ、ヒロ先生のスナイプてそんなに凄いのか」
『スナイプを教えてもらった時に実戦形式の模擬戦をしたんだけど、同じ魔法を使っているのに全く歯が立たなかったよ、撃った時の音がしないの』
「スタンピードの時は下にいても音は凄かったな、走って来る、オークが次々倒れていくのは凄まじかったな」
『ヒロ先生は魔法使いにスナイプを教えていたけど、普通に撃った時の音がしてて、模擬戦、実戦だと音がしないの、あれは反則よ 隠れて狙ってくるのに場所がわからないもん』
「俺なら飛んできた方向を探すかな」
『トイくん、それは甘いは影からも弾が飛んでくるのよ、しかも木の影とか私の影から』
「勝たないな、先生はやっぱ強いな」
「多分、ヒロ先生の事だから3属性くらい使ってそうだけど」
『私、まだ2属性くらいしか制御出来ないわ』
「マジックアイテム作るとき、とかよく複合属性魔法を使ったアイテムの話をするよ」
『私はよくわからないけどヒロ先生はとても強くて凄いて事が分かるよ』
「そうだね、ノノちゃん言うとおりだね」
話ながら歩いて、川を見つけた
「この辺りにテントを建てようか」
「食料はどうする」
『テントを建ててから、食料を探しに行く?』
私たちはテントを建てて、トイくんは魚を捕まえに川に私とノノちゃんは果実や木の実を探しに、クラースくんは火の番をしながら、罠を作ることになった
『サーヤちゃん、あの木の上に果物あるよ』
『本当だね、でも高いから届かないよ それに魔法は禁止だから ノノちゃん、石とかないかな』
『はい、サーヤちゃん』
ノノちゃんから石をもらい、木の上にある果物を落とすため、枝を狙い石を投げる 当たらない
『サーヤちゃん、私登った方がいい?』
『木の枝が細いからすぐにでも折れそうだからやめておこうね、ノノちゃんが怪我するとみんな心配するから』
『じゃあ、私も石 投げるね』
石を投げて、枝に当てた振動で果物を下に落とす 急いで取らないと地面に落下して潰れてしまう なんとか滑り込んでキャッチ 何度か繰り返し4つ確保した
テントに戻ると、トイくんがすでに帰って来てた
「遅かったな、こっちは4匹だけ捕まえたぞ」
魚は口から木の棒を刺して、焚き火で焼いている
『クラースくんは』
「クラースなら罠ができたから、川と森に設置しに言ったぞ」
『そうなんだ、こっちは果物4つだけ』
『とても高い、木の上にあったんだよ』
「ノノは頑張ったんだな」
トイくんはノノちゃんに優しい 虎と猫で似ているからか
「みんな、ただいま」
クラースくんが帰ってきた
昼食は魚と果物だけ、夕食はもっと頑張ろう
「ヒロ先生は僕の作った、マジックバッグをこう使うとは思わなかったよ」
「テントに火打ち石、鍋、食器、調味料もあるし、ヒロ先生よりマジックバッグを作ったクラースに俺は感謝するよ」
『サーヤちゃん、ゴソッ(おトイレに行きたいから着いてきて)』
『ノノちゃん、行こう』
「どうしたんだ、あの2人」
「トイくん、きっとトイレだと思うから、帰ってきても普通にね」
「分ってるよ 俺もそこまでデリカシーなくないよ ノノは似ているんだよ、死んだ妹に」
「そうなんだ」
ノノちゃんのお花摘みも済んでテントに戻る トイくん、デリカシー無さそうなんだよね
「おかえり、とりあえず俺とクラースは食料探して来るよ」
『私たちも後で探しに行くね』
その後、食料を探して、きのこと木の実、果物を採り、クラースくんが作った罠には魚が5匹と森の方にはうさぎが捕まっていた
「サーヤ、ノノと川に水浴びしてこいよ」
トイくんなりのノノちゃんへの気づかいだ、私はノノちゃんと川へ水浴びをしに行く 今のうちにうさぎを解体しているかな
『サーヤちゃんのおっぱい大きい、私も大きくなるかな』
『きっと大きくなるよ』
『シルビア先生のおっぱいは大きいよね』
『そうね、シルビア先生は年末に赤ちゃんが産まれるて話だよ』
『早く、赤ちゃんに会いたいな』
『そうだね』
水浴びを終え、テントに戻る
『トイくん、クラースくんごめんね』
「ノノはまだ小さいからうさぎの解体を見せられないからな」
「サーヤちゃんがいてくれて助かったよ」
夕食は魚の串焼きときのことうさぎ肉のスープと果物
『魔法禁止で凄く苦労すると思ったけど、不便な所は不便ね』
「先生は僕たちに何を学ばせようとしたんだろ」
「俺にはヒロ先生が考えている事なんてわからないよ」
『う〜んと魔法を使わない生活かな』
『トイくん、私に気をつかってくれてありがとう』
「急にどうしたんだノノ」
『私、知ってるよ トイくんいつも私には優しいから』
「ノノは俺にとってもみんなにとっても妹みたいなもんだからな」
『いつも、ありがとう お兄ちゃん』
「トイくん、どうしたの」
『トイくん、なんで泣いてるの』
トイくんが急に泣き出した、いつもぶっきらぼうの男の子が
「ごめんな、ノノが死んだ妹に似ていたんだよ」
『トイくんの妹ちゃんの話を聞かせてくれない』
「そうだな、王国の近くの小国の村に父ちゃんと母ちゃん、妹のトトと住んでいたんだ、ある日、王国の連中と教会の連中が来て村の人たちを殺し始めたんだ 俺は必死でトトを連れて逃げたんだけど、トトは流れ矢に当たって、俺は奴隷商に捕まったんだ、後で聞いた話でトトは流れ矢で死んでいて 絶望している所に先生が手を差し伸べてくれたんだ」
『トイくん、辛い話を聞かせてくれてありがとう』
「王国と教会は許せれない」
『トイくん、これからはお兄ちゃんて呼んでいい』
「ノノは今まで通りでいいよ」
『そういえばレミーナさんもどこかな国の王女で王国に滅ぼされたとか』
「これ以上俺のような人たちを作りたくないから、先生に協力したいけど」
『今のままだと先生は頼ってくれないかな』
「トイくんは卒業してから冒険者になってランクと名声を上げれば、ヒロ先生もきっと頼ってくれるはずだよ」
『トイくん、頑張ってね 私は何も出来ないけど応援してるから』
私は賢者ていう名前だけの称号があるけど、まだ何も出来ない、毎日トーヤくんやミーヤちゃんに置いていかれないように必死で訓練もしていると最近は魔法使いの弱点の近接攻撃に対しての槍の訓練もしている それに私もこれ以上私たちのような人が出てきて欲しくない、私もトイくんを見習って強くなろう 力も心も




