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不思議なCafe Bar  作者: サキ
バータイム
4/15

2

「そんなに前からあったんですか?私この周辺にもう7年近く居ますけど、今まで気が付いて居なかったです。早く気がついて居たらよかった…」


「「えっ!!!」」


ハモるほど驚かれるとは思ってもみなかった。


見た目以上に見られているのかその逆か…


「そんなに前から一沙さんこの辺に住んでるんですか?」


気がついて居ないことにもだが、何歳なんだろうと言う眼差しが痛い…


「ワーカーホリックで、家と会社の往復が多くて周りに気持ちが行ってなかったんですよ。」


「オレ、東雲さんのその気持ちわかるかも。仕事が忙しいと周りのこと確かに目に入らないわ。三倉さんも会社員時代あったんでしょ?気持ち分かんない?」


朝日奈くんは思ったよりも話し易い子だった。

見た目間違えたらヤンキーに見えることは内緒にしておこう。

と言うか、マスターは昔会社員だったのか今度話を聞いてみたい。


「一沙さんはお仕事は何をされてるんですか?」


お見合いの様な質問が来てしまった。


「病院で介護やってます。この前来たときは夜勤明けで、パンの香ばしい匂いに釣られちゃいました。」


「ここのパン美味しいですよね。三倉さんがいつも作ってるんですよ。それに、コーヒー豆もここでローストしてるから中毒のように飲みたくなるんです。」


「それわかります!豆を買わせてもらったんですけど、美味し過ぎてもう無くなっちゃいましたから。」


「あのくらいならすぐ無くなっちゃいますよね。また必要なら教えてくださいね。用意しますから。また、おすすめの豆が入ったのでそっちもよかったら試して欲しいです。」


なんて、コーヒー談義ができるのはカフェ特有の会話だ。しかも話しているときでももう豆を購入する話ができるのもとても助かる。

朝日奈くんはIT関係の仕事をしているそうだ。休みの前日か休みの昼間に来ているらしい。

と言うか…さっきから後ろの方で視線を感じてしまう。


「マスター!!!」


テーブル席の方から男性の声がした。

きっとその人の視線だろうとは思ったもののまだ視線は注がれていた。


「また後で」


そう言ってマスターは注文を取りにいった。

その後も朝日奈くんと話をしたり、飲んだりと楽しい時間を過ごしたのだが、まだ視線が誰のものかは分からなかった。

朝日奈くんは23歳らしく、マスターは50歳らしい。朝日奈くん情報だ。

そのあとは戻って来たマスターに頼み豆を500g購入したのだった。











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