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不思議なCafe Bar  作者: サキ
エスプレッソ
15/16

4

「もし…「もしもし!田中さんから休んでる理由が体調不良じゃないって聞いたんだけど!」


香にどうなっているのか伝えるのを忘れていた。


「ちょっ、かお…「昨日あんな事あったのに、更に心配かけさせるんじゃないわよ!」


こちらの言い分には聞く耳持たずの状態である。


「百瀬は…「香!あたしの話聞いてもらって良いかな!?」


それから状態を説明すると少し落ち着いたのか穏やかな声色に戻った。


「怪我なくて本当に良かった…でも、マスターって一沙に気があるのかないのか…って言うかさ、物盗られてないって言うのが怪しくない?」


「そうなんだよ。一回盗聴機とか調べた方が良いのかと思ってるところで…」


ーーーピンポーンーーー


話をしているとインターホンが鳴る。


「何?お客さん?一回切るよ。」


「待って。今日、来客も荷物とかも届かない日。このまま電話繋いでて。」


話している間にもう一度鳴る。


インターホンには帽子をまぶかに被った細身の配達員が立っていた。


「はい。」


「宅配です。東雲さんのお宅で間違い無いですか?」


「どこからの荷物でしょうか?」


「吉佐ーきちさー様からです。」


その名前を聞いた途端、不安と嫌な過去が頭をよぎる。


「!!!その荷物は受け取り拒否させて下さい。知らない方からなので。」


「そう言うと思ってたよ。一沙。会いたかったぞ。やっとお前を見つけた。」


帽子を取った男こそ私の一番会いたくない相手であり、ワーカーホリックに貶めた相手だった。

過去のことが一気に押し寄せてきた。


楽しい時期もあった。が、ずっと自分勝手、身勝手で私を傷つけてきた存在。

挙げ句の果てには浮気をして、その相手を妊娠させていた男

別れてすぐからストーカー化、警察に接近禁止令を出してもらって、毎年更新していたのにどうして…!


「一沙!」


「!!!!!」

携帯を通話中にしていて良かった。とつくづく思う。

我にかえれた。


「香、元彼が来たの、警察を呼んで。引き付けとくから。」


「何言ってんの!何かあったら…「マンションだから、他の誰か入ってきた時にあいつに入られる。」


「もう!わかった。待ってて!」


またインターホンへと目を向ける。

「おい!なんか言えよ!」


「接近禁止令出てるでしょ!あんな事しといてよく来れたね。」


「やっぱりお前以上に良い女はいねーんだよ。お前の親だって居場所教えてくれねーから、郵便物漁ってやっと見つけたんだ!」


なぜこんな人と付き合っていたのか…良い思い出さえ無くなってしまいそうだ。









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