チーム作成
一時的なものだろうが勇者筆頭事件も落ち着き、六人に一部屋があてがわれることになったため六人グループを作ることになったのだが・・・
おかしい。能力が高いほど同室を求められる傾向にあるはずなのに、俺の周囲によって来るものが一人もいない!原因はわかっている。強いスキルや称号を持っているもののほとんどは何故か総じて顔面偏差値が高い。つまり、その中に入っていない俺にはたとえ勇者筆頭だろうと人が集まることはない。むしろ変に目立ってしまったことによって避けられてすらいる。そんな中、地獄に仏。いや女神が舞い降りた。
「凪弥くん余ってるの?よかったら私と組まない?」そう。嶋方さんである。だがしかし、俺はボッチになるよりも女子と寝る方が圧倒的に難易度が高い。気持ちはうれしいし、嶋方さんが俺の名前を知っていることにも驚きだが、ここはどうにか回避しなければ。
「嶋方さん悪いんだけd「嶋方さん、流石に同じ部屋に男女が寝るのはまずいと思うの。だから他をあたることをお勧めするわ。」
俺と全く同じことを考えながら、俺のちっぽけな勇気を遮ってきたのは我が幼馴染 由芽だった。
しかしあれだな。短い茶髪で元気な嶋方さんと腰まである黒髪に落ち着いた雰囲気の由芽に挟まれると何だか端から端まで女を楽しんだ男。って気持ちになってくるな。まぁそれはそれとして
「嶋方さんそういうことだから気持ちはうれしいけど、ごめんね。」
そうして俺は血の涙を流しながら、この気持ちをわかってくれそうな、モブチームを探した。
その甲斐あって、手頃なチームに収まることができたが先生が
「じゃあ各チームから代表者を決めて一度、会議をしよう。あぁ、凪弥はもちろん参加な。勇者筆頭くん。」
悟先生に冗談交じりに死刑宣告をされ、あの会議の場面に戻る。