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勇者を殺すは勇者なり  作者: 腹黒ミカン
第一章 召喚
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セバス〇〇

 ことの発端は二日前、王座の間から始まる・・・

「皆様をここへ呼んだのは、創世神ゲヘナ・()()()()()で「ぶふぉッ。」勇者様!どうされましたか!?」

 神様の名前が『神ってる』っておかしいだろ!自分で言っちゃってるし!誰だよ名前つけたの!?

しかし誰も笑わねぇ。あれかな?気づいてないのかな?それとも、この状況で女王様のセリフに吹いちゃう俺がおかしいのかな?

「いえ、気にせず続けてください。」

俺はやっとのことでその言葉を絞り出した。なぜだろう。周囲の(特に女子の)視線が痛い。泣ぎだぐなっでぎだ。

「では改めて。創世神様が皆様をここへ呼び。私が信託を受けて皆様をお迎えしました。先ほどの世界を救ってほしいという言葉は信託によりこの世界を破滅に導く存在が現れることが分かったため創世神様が皆様を遣わしたのだと思われます。」

「テ・ン・プ・レ・来ったー!」「ついに俺の時代が来たぜ!」

先の言葉を聞いてから、変なスイッチが入ったのか似た様な言葉が周囲を飛び交っている。気持ちはわからなくはないがもう少し自重してほしい。女王様もどうしたらいいかわからず、オロオロとしている。あーかわいいなー。


ビクッ!!その時俺の背中を冷たいものが走った。辺りを見渡すと我が校が誇る美男美女の中でもその明るい性格とフレンドリーさから同学年の男子に絶大な人気を誇る 嶋方 廻美(しまかた めぐみ)がこちらを見ていた。嶋方さーん目が全然笑ってませんよー。というかなんでこっち見てくんの!?女王様のほう見ようよ。ねぇ!?


「よろしいですかね?時間も押しているため次の作業へと入りたいのですが。」

 小さいのによく通る声で話すこれぞ‘セバスチャン‘という見た目の老いた執事がいつの間にか現れ、再び静寂が訪れた。

「失礼しました。私、女王陛下の補佐兼執事をしております‘セバスクン‘と申します。」

惜しい!なんで()()()じゃなくて()()にしちゃったんだ!それじゃ小さい頃なんかセバスクン君なんてめんどくさいことになっちまうじゃねぇか!

 と俺が一人問答をやっている間にセバスクンが

「それでは失礼して、皆様にはこれからこの測定機によりご自分が所有する称号とスキルを調べていただきます。」

はいー、テンプレ来ましたねー。まあどう足掻いたところで俺の持ってるものなんて今までと変わらず、モブAってところだろうけどな。



あれ?フラグかな?

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