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はじめに
私は非常に飽きっぽい。
熱しにくく冷めやすい私が長編小説を書こうなんてこと自体ちゃんちゃらおかしいことに気がついたのはごく最近だ。
狐の神様と女の子の話も、伝説の剣を携えた勇者の話も始まってすらいないのに私は飽きてしまった。
創造者たる私が飽きてしまえばたとえ尻切れとんぼでもその世界は終わり。中途半端な宙ぶらりんのままネットの海の片隅で藻屑と消えるが運命だ。
でも私はお話を書くのが好きだ。ノートの片隅で資源になってリサイクルされるはずだったモノをこうして誰かに見てもらえる環境があるのは幸せだ。
だからこれからも小説は書き続けていきたい。(もっとも、小説を書くことに飽きてしまうかもしれないが)だからこのつまらない雑記の後に短編をちょこちょこ書き連ねていこうと思う。
ノートの端に書くような小さな世界だが、誰かが私の空想を楽しんでくれると信じて。