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レベル無量大数で転生した俺、異世界で無双する

プロローグ
 気がついたら俺は真っ白な空間に立っていた。
 身体がない。声も出せない。ただ意識だけが浮かんでいる——そんな感覚だった。

「……また転生希望者か」

 どこからともなく声が響く。姿の見えぬ存在は、いかにも「神様です」と言わんばかりの荘厳な響きだったが、俺の心はどこか冷めていた。

(ああ、これ、よくあるやつだな)

 ブラック企業にこき使われ、過労死寸前にトラックに轢かれた俺にとって、ここが死後の世界であることは疑う余地がない。

「お前に特別なスキルを授けよう。新しい世界でやり直すがいい」

 神様がそう言うと、俺の頭にステータス画面のようなものが浮かび上がった。
 そこに記された数値を見て、俺は目を疑う。

ステータス
名前:カケル

レベル:無量大数

HP:∞

MP:∞

力:∞

魔力:∞

スキル:「概念掌握」「存在超越」「チート無効化無視」

「……って、無量大数って何桁だよ!」

 思わずツッコミを入れる。何百京どころじゃない。想像すらできない。
 すべてのステータスが意味のないくらいカンストしていて、しかも「チート無効化無視」なんて訳のわからないチートもついている。

「その力で、異世界を救うがよい」

 神様の声を最後に、俺の意識は暗転した。
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