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桃竹ウン年、熊ナン年。  作者: 桃熊猫紅魔美
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森のクマさん

オジイとオバアがヒッソリ暮らす森には森の主のクマさんが暮らしていた。

かつてクマさんは森の強者の頂点のメス熊として君臨していました。

当時のクマさんは自身より勝るオス熊を待っていましたが結果的にクマさんより勝るオス熊が現れ無かったために、クマさんは一度もオス熊とまぐわいする事なく、清い身体のまま25年の天寿をまっとうした時に、神々しい光に包まれた後に妖獣に生まれ変わりました。

妖獣に生まれ変わったクマさんは魔法が使えるようになり、人型に変身する事ができるようになり、森に迷い込んだ人間を道案内して人里に帰す事もできるようになりました。

人型に変身したクマさんは22〜23才の美人モデルのルックスをしているために、森に迷い込んだ男達がクマさん目当てに再び森に入ろうとしても、クマさんが一度でも道案内した人間は、クマさんの魔法により、方向感覚を失い数分も経たないウチに人里の森の入口に戻ってしまう事になる。

中にはクマさんの美しさからクマさんを襲おうとする輩が現れる事があるが、そんな輩達には容赦なくクマさんの爪の餌食になり、森の肉食獣の糧になるのだった。

クマさんは妖獣になった事で生きていくための食事は不要なのだが、時々、森に迷い込んだ人間が持っていた美味しそうな食べ物を堪能したりする事はある。

そんなこんなしていたある日、やつれきったオジイとオバアが現れた。

クマさんも最初はオジイとオバアも人間と同じように森から人里へ帰そうとしたのだが、オジイとオバアが以心伝心で人里から逃げて来た事を伝えてきて、2人にはクマさんの魔法がきかないため、人間とは違う別の何か?なの事が分かったので、森に住む事を認めたのだった。

森に住み始めたオジイとオバアは森の主のクマさんに感謝して、森の恵みで美味しい食べ物を作っては時々クマさんを家に招きご馳走する事が日常の光景になっていた。

そんなクマさんもオジイとオバアの家に招かれる時は、つきなみだけど蜂蜜や鮭を手みやげに持って行くのだった。

森で一緒に住まわせる以上は森の主であるクマさんにオジイとオバアは竹やぶや川で見つけて連れ帰った赤子達の事を相談しに行くのであった。

オジイとオバアはクマさんに赤子達を見せて相談しようとした時、突然、赤子達が泣きだしてしまった。

オジイとオバアにクマさんまでも急に泣きだした赤子達を見て困りだした。

思いあたる事といえば、たぶん赤子達は腹を空かせたのだろうと考える。

オバアは毎夜オジイと子作りの営みを続けては居ても出産経験も無いので、たぶん乳は出ない。

クマさんも元はメス熊でも生まれてこの方オス熊とまくわいした事の無い清い身体だし、当然、オバアと同じく出産経験も無ければ、乳も吸われてた経験すらないので、乳が出るとは思えない。

オジイば男なので当然…。

オバアはダメ元とは思いながらも、乳首を出し赤子達に吸わせてみる事にしてみた。

赤子達がオバアの乳首を勢いよく吸い始めた瞬間、オバアは全身に電気が流れるような快感を覚え、何か心と身体に変化が起きた気がした。

そんなオバアの様子を見ていたクマさんも自身の身体が何かゾワゾワする異変に気がついた。

しばらくすると赤子達に乳首を吸わせていたオバアがグッタリして、赤子達が再び泣き始めた。

クマさんは本能的に人型に変身してオバアから泣いている赤子達を受取り乳首を出して吸わせてみた。

赤子達は今度はクマさんの乳首を勢いよく吸い始めた瞬間、クマさんもオバアと同じように全身に電気を流れるような快感を覚え、やはり心と身体に変化が起きた事を感じた。

しばらくするとクマさんもグッタリしたが、赤子達は満足したようにスヤスヤと寝息を立て始めたので、クマさんから寝ている赤子達をオジイが受取り抱きかかえた。

あとで分かった事だが、オバアとクマさんは赤子達に乳首を吸わせた事により、母性に目覚め、子供を授かるための身体の準備ができたようで、しばらくするとオバアはオジイの子供を妊る事になった。

クマさんはというと…。

またオバアとクマさんは赤子達に乳首を吸わせる事で乳ではなく魔力を与えていたのだった。

赤子達もオバアとクマさんから初乳を授乳してもらった事になり、オバアとクマさんの能力を受取ったようであった。

明日からオジイとオバアにクマさんも加わり赤子達の育児が始まる事になるのだが、オバアとクマさんの身体の事が心配になるオジイだった。

オジイは分かっていた、オバアもクマさんも自身の生命を削っても赤子達を全力で育児しようとする事を…。

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