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桃竹ウン年、熊ナン年。  作者: 桃熊猫紅魔美
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はじまり

昔々ある森の中にオジイとオバアがヒッソリと住んでいました。

ある日、オジイは筍掘りに竹やぶに、オバアは洗濯しに川に出かけました。

竹やぶにやってきたオジイは光る竹を見つけました。

オジイが光る竹に近付くと、竹の中から赤子の泣き声が聞こえたのでオジイは慌てて光る竹を魔法で優しく切ってみると中には何と可愛い女の子がいました。

オジイは女の子を優しく抱きあげると辺りに誰も居ない事を確認してから、女の子を家に連れ帰る事にしました。

それと同じ頃、川で洗濯していたオバアは川を流れて来る大きな桃を見つけました。

オバアが大きな桃に近付くと、桃の中から赤子の泣き声が聞こえたのでオバアは慌てて大きな桃を魔法で優しく切ってみると中には何と可愛い男の子がいました。

オバアは男の子を優しく抱きあげると辺りに誰も居ない事を確認してから、男の子を家に連れ帰る事にしました。

『似た者夫婦だね』ってコッソリと夫婦の行動を見て呟く者が居ましたが、その者が現れるのは、まだ先の話です。

先に家に帰ってきたのはオバアです。

一緒に連れ帰ってきた男の子に魔法で作った産着を着せて寝床に寝かせて一息してるところにオジイが家に帰って来て慌ててオバアに一緒に連れ帰ってきた女の子を見せました。

驚きながらもオバアはオジイから女の子を受取ると慌てて魔法で作った産着を着せて、先に寝かせた男の子の隣りに寝かせました。

その様子を見ていたオジイは先に寝てた男の子を見て驚きました。

オジイとオバアの間に暫しの静寂な時が流れます…。

先に口を開いたのはオジイ、竹やぶで光る竹を見つけ中に赤子の女の子がいたので連れ帰った事をオバアに伝えます。

その話に驚きながらもオバアも、川を流れて来た大きな桃を見つけ中に赤子の男の子がいたので連れ帰った事をオジイに伝えました。

オジイとオバアの間にまた暫しの静寂な時が流れました…。

実はオジイもオバアも界渡りしてきた異世界人!?でした…。

オジイの種族は、とある世界ではドワーフとも呼ばれる種族で、オバアの種族は、とある世界ではエルフとも呼ばれる種族だったようでした…。

2人とも元の世界では同一種族しか居なかったため、各々元の世界では普通?の人として生活していて家族も居ました。

オジイもオバアもコチラの世界に渡って来たばかりの時はお互いに一人で、コチラで同族の仲間を探しまわりましたが、コチラの世界で同族の仲間を見つける事はできませんでした。

オジイもオバアも17〜18才のアイドル並みのルックスをしていたため、ドコに居てもスグに悪目立ちしてしまい、常に衆目にさらされて生活を余儀なくされていました。

コチラの世界の人間は、自分達と比べると寿命が短く、生活魔法のような簡単な魔法を使う事ができなかったため、ある時、生活魔法を使ってるところを悪い人間達に見つかり、捕まり見世物にさせれらて居たところを領主に見つかり、今度は研究のために囚われて居ましたが、運良く?2人で逃げ出す事ができ、人里離れた森で2人でヒッソリ暮らす事にしたのでした。

2人とも生活魔法を使えても腕力が凄いわけでも、強力な攻撃魔法が使えるわけでもなく、コチラの世界の人間より寿命が長いといっても、普通に重い病やケガで死に至るので、悪い人間達だけには見つからないように心に誓っていました。

オジイとオバアは森で2人っきりで暮らす事になり、その寂しさから互いに家族が欲しい気持ちで毎晩営みを繰り返しているのだが、互いに長寿な種族なため、元々子供を授かるまでは時がかかる上に、他種族な事から授かれない場合もあるかもしれない。

2人とも元の世界では兄弟姉妹が居たが、1番近い兄弟姉妹とは20〜30才差だった。

そんな2人にとって、目の前の2人の赤子は神様からの宝物に思えていた。

オジイとオバアには名前は無かった、オジイもオバアも以心伝心する種族なため、特別な人以外には名前を授ける事は無かった。

オジイにしてもオバアにしてもコチラの人間が勝手に呼称として使ってただけで、2人の中では『オジイ』『オバア』と呼びあった事は無かったし必要も無かった。

ココは人里から離れているし、2人はヒッソリと暮らして居るために、稀に彷徨い込んだ人間に見つかる事も無かった。

森に住む者達?には以心伝心で伝えられる事からも名前は要らなかっただし…。

2人は連れ帰って来た赤子達が以心伝心できる人間?かは分からなかったので、男の子には『モモ』女の子には『タケ』と仮に名前を付ける事にした。

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