表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/69

覚の目


 星藍(せいら)(おく)(とど)けた朝日(あさひ)(あやかし)()れから一人(ひとり)()んだ。

 その(あやかし)(さとり)名乗(なの)った。(かれ)()()じていたが、(かさ)()(ひら)いている。その()(ひと)(こころ)()むらしいが、()たして本当(ほんとう)なのだろうか。

(ひと)(こころ)()むというのは本当(ほんとう)か?」

(さとり)(くび)()った。

「そのように()(つた)えられております。ですが、(わたし)(さとり)のはぐれ(もの)で、その(ちから)使(つか)えないのです。」

「そうか、それなら(なに)出来(でき)るんだ?」

「その()()ながら(とお)くのものを()る、ですかね。」

「『風見(かざみ)』の(ちから)のようなものか、一回(いっかい)やってみろ。」

風見(かざみ)』というのは、風見家(かざみけ)()(ちから)だ。(たましい)()(ちから)を『(かぜ)』として知覚(ちかく)し、様々(さまざま)時間(じかん)場所(ばしょ)()(こと)出来(でき)るとされる。朝日(あさひ)風見家(かざみけ)()まれたが、『風見(かざみ)』の(ちから)使(つか)えない。そこで、(さとり)星藍(せいら)様子(ようす)()るようにと(たの)んだ。

 (さとり)は、()じていた両目(りょうめ)(ひら)いた。()琥珀色(こはくいろ)で、血走(ちばし)っている。(さとり)無言(むごん)(なに)かを()つめていたが、()()じて朝日(あさひ)(ほう)()いた。

星藍(せいら)さんは、冥界(めいかい)()ました。」 

二人(ふたり)天狗(てんぐ)(たし)かに星藍(せいら)現世(げんせ)(おく)ったはずだ。それなのに冥界(めいかい)()るのは何故(なぜ)だろう。(さとり)(はなし)(つづ)けた。

「すぐ(ちか)くに朝日様(あさひさま)()子供(こども)()ます、ご子息(しそく)ですか?」

(おれ)(まご)だ。最近(さいきん)冥界(めいかい)(おとず)れてるとは()いていたが…」

(たす)けに()きますか?」

朝日(あさひ)星藍(せいら)(もと)()こうとしたその(とき)地中(ちちゅう)から(かい)()れが(あらわ)れた。(かい)(あき)らかに敵意(てきい)()けている。

(いま)音羽(おとは)(まか)すしかないのか…」

朝日(あさひ)(かま)()ち、ゆっくりと(かい)近付(ちかづ)いた。そして一振(ひとふ)りで消滅(しょうめつ)させる。

「このままじゃ(ほか)場所(ばしょ)(あぶ)ないかもな…」

朝日(あさひ)妖達(あやかしたち)()れ、何処(どこ)かへ()かった。冥界(めいかい)音羽(おとは)星藍(せいら)(すく)えるか心配(しんぱい)だったが、(いま)()(まえ)(こと)をやるしかなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ