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星を詠む者
昴は、冥界の空を見上げていた。全ての時間が入り混じった幻想的な空に星が光っている。この世界に危機が迫ろうとしている。それを止めるべく人々は戦っている。昴は、
「もう起きてしまったのなら、これからどうするか考えるべきだろ?」
「そうですね」
昴の横に居たのは部下の黒竜グルーチョだった。彼は昴の側を離れない。
「今やれる事をやるだけだ。」
昴の目は常に未来を見据えている。未だ不確実なそれを明確にすべく昴は一人戦っている。
庭の木々は、いや昴の親達はその様子を見守っていた。声を発しなかったが、心配させているのは分かっていた。
「大丈夫だ、この世界は、いや、全ての世界は俺が守ってみせる。」
昴はそう言って庭を去った。




