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MONOローグ~夢なき子~  作者: 雨薫 うろち
西帝国動乱編
164/363

163.五関一人駆②

 [無事一ノ関を抜けた遍歴の指揮官。二ノ関は剣を持ち、都から離れた場所で非道や犯罪を取り締まる事を仕事としている者達が守護している]


 「一ノ関を抜けた事は褒めてやろう」


 「だが、逃避行も此処までだ」


 「これは逃避ではありません。堂々と関所を抜け自由に行きたい場所に行きます」


 [二ノ関戦!Fight!]


という訳で、始まりました二戦目。


 今度もまた二人組みと言うことはこのまま各関2人づつでいいのかな?多分。


 また直ぐには向かってこないので、先ずは自分にバフを掛けて待ち構える。


鋼鎧術 多富鎧

鋼鎧術 天衣迅鎧


 それぞれ今度は剣が特徴的。防具は胸当てと腰周りを守る前垂れ、軽そうなブーツに冑と【闘技場】では割とよく見るスタイル。


 一人の剣は剣の鍔部分が大きく湾曲して伸び、多分相手の武器を受け止めやすく作られていて、しかも二刀流。


 もう一人の剣は剣身が短く、幅が妙に広いが切っ先がV字に割れていて、コレも正面から剣を受け止める工夫に見えなくもない。こっちは片手剣小盾スタイル。


 両側に別れ挟み撃ちで同時にかかってくる様子に中々の殺意を感じるが、盾を持ち上げ顔の前に構え、


殴盾術 獅子追


 先ずは、先制で二刀流に突っ込む。


 足の遅そうな自分の急加速に驚いたのか、はたまた体全体で押し込んでくる攻撃に耐えられなかったのか、あっという間に轢き飛ばす。


 倒れた所に追撃の重剣を振りおろすと、二本の剣で十字に受け止められた。


 案の定、剣で防御するタイプかと思い、そのまま筋力で強引に押し込み背中を付けさせ、


武技 踏殺


 腹を踏み潰し、えづいて動きが止まった相手の首めがけて、


武技 潰首


 重量のある武技で潰されるのは慣れていないのか、剣で防御出来ずにいる二刀流を助けに、


 剣盾持ちが横から攻撃してきたので、剣を持つ篭手で<防御>し、体を少し丸め、


武技 撃突


 肩で跳ね飛ばす。


 辛うじて盾で防御した相手は、飛ばされこそしたが転がらずに着地。


 すぐに再び攻めてきた。軽量防具だけあって結構間合いを詰めるスピードが速い。


壊剣術 天荒


 牽制のつもりで、大きく横薙ぎに重剣を振り回すと、やはり盾で受けつつ一歩下がった。


 その間に倒れていた二刀流が立ち上がり、剣にエフェクトを乗せて斬りかかってくる。


 頭に斬りかかってきた所を盾で撥ね飛ばすと、何故か脚にダメージがあり、


 そうこうしている内に剣盾持ちも斬りかかってきた。


 この一方的に攻撃される感じ、凄くフラストレーションだな……。


 なんかちょっと気持ちが荒んだ気がした。


 どうせくらっても大した事無いんだし……。


 剣盾持ちの剣の振りに合わせて、胴体をぶった斬る。


 剣盾の剣は冑に当ったが、案の定大した事無い。世の中には冑に剣で攻撃を当てただけでクラッとさせてくる人もいるんだがな~。


 そのまま剣盾持ちを<蹴り>飛ばし、二刀流に向き合う。


 どうやら、二刀流の柄は術で伸縮するらしい。何しろ自分の足に突き刺さった剣の柄が延びてるから、間違いない。


 でもそれじゃ、剣じゃなくて槍だよね~?


 盾で打ち払おうとすると、柄を縮めて引き戻された。


 何にせよ間合いを詰める他ないかと真っ直ぐ突き進むと、進んだ分下がられてしまう。


 時間稼ぎか?と思った時には、後ろからはさみの様なエフェクトが伸びてきて胴体を拘束された。


 正面の二刀流が冑越しでもニヤッと笑ったのが分ったが、


 正直な所自分にとってはこの程度の枷は、雪道を行くのと変わらない。


 拘束されたまま真っ直ぐ二刀流の目の前まで歩き、剣を振り下ろす。


 両剣をクロスさせて自分の重剣を受け止めるが、学習してないのか?


 そのまま筋力で押し潰す。


 二刀流が膝をついたところで顔面に膝蹴りを打ち込み、仰け反って動きが止まった所に重剣を思い切り振り下ろす。


 さっき倒れた時のダメージも蓄積していたのだろう。そのまま死に戻ってしまった。


 そうなると相手は剣盾持ちだけ。


 動く事は出来るが、振り返ろうとすると相手も一緒に動いてしまい、常に後ろを取られている状態だ。


 これはもう仕方がないと、後ろに飛び込むように仰向きに倒れこむと、拘束も外れた。


 しかし、今度は上から倒れてる自分を狙ってきたので、


 逆に下から相手の下腹を蹴り上げ突き放し、すぐに立ち上がる。


 剣を振り上げ、思い切り斬り下ろす。


 小盾で受けられたが、そのまま押し込み相手の肩に剣を押し当て、更に力を加えて行く。


 なりふり構わず敵が先割れ剣を振ってきた所を盾で殴り返すが、


 その反動を利用して重剣の圧から逃れた剣盾持ち。


 追い討ちの突きを放つと、胸甲に当たり呻くが、


 それでも剣先をこちらに向けてきて術を発動してきた。


 今度は正面から拘束されたので、様子がよく分る。切っ先の割れた剣が大きなエフェクトに変わって、自分の胴体を挟み込んだ。


 重剣ではちょっと届かない位置にいる相手に、


壊剣術 天崩


 こちらも剣の巨大化エフェクトで攻撃。


 でかい剣の攻撃で横転がる剣盾持ち。自分を挟んでいたエフェクトは捻れて消えてしまったので、何か制限があるのだろうか?


 そのまま追い討ちで転がる相手を重剣で串刺しに……。


 何度か突き刺した所で、死に戻ってしまった。


 どうやら今回は刺股と拘束の術使いって感じだったのだろうが、抑え込む力が弱いし、拘束状態での攻撃手段がちょっと足りなかったかな~。


 一応関所毎にちょっと休憩時間をもらえるので、とっとと回復だ。

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― 新着の感想 ―
[一言] しっかりと、関所を越えてきてるのに逃避行と言われるソタロー(笑)
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