光と影のソリューション……
今夜は月が綺麗だから
手を伸ばす……
明日は満月だってさ……
今まで摑んだもの広げて
すべて
手のひらから
夜空に帰っていった……
ああ…
空へ帰るんだね……
帰るには
今宵は美しく月が輝く…
光と影のソリューション……
月光に誘われるがままに
会いに行こうか…
光と影のソリューション……
この身体を霧に変えて
満月の夜空を昇る……
罪深き
霧深き
月夜のソリューション……
細やかな水蒸気は
雲にまぎれて
月の光をキラキラと反射させながら
夜空にまぎれる…
キラめきにトキめき…
心は
月よりも眩しく踊る…
隠せない……
夜深く
闇に
まぎれているというのに……
窓を開けて
夜を迎えてあげてごらん……
身体さえ透きとおって見える月の光…
今宵のアブソリュート……
どこまでも眩しく眩く……
誘われるがままに……
罪深き
霧深き夜に…
素足で
歩き出す……
ほら
美しい……
さあ
差し出してごらん……
透きとおった頸筋
命の鼓動……
指先に感じて
脈打つ……
今にも
狩られる衝動……
抑え切れないほどに……
月よりも魅惑する
底知れない……
命の滾り……
透きとおるほどに白い頸
心を痛めるほどに
躊躇する……
あまりに無垢な
純白の
下に流れる血液を……
欲望のままに突き立て
月に立つ夜の我が口唇……
吸い寄せる…
抱き寄せる…
闇に身を隠し
光より眩しく……
雲よりも速く流れる
想いのすべて……
吸い尽くす……
あなたのすべてを……
愉悦は至上の至福…
輸血は無垢な純白の花嫁の頸…
すべてを…吸い尽くす
抱きしめて……吸い尽くす
今宵は月が綺麗だから
手を伸ばす……
明日は満月だってさ……
今まで摑んだもの広げて
翼を広げる……
すべて
手のひらから
夜空に帰っていった……
ああ
空へ帰るんだね……
帰るには
今宵は美しく月の輝く夜…
光と影のソリューション……
私と
あなたの
ソリューション……
エチュードは
月よりも眩しく輝いて……
闇に身を隠し
あなたのすべてを……
…吸い尽くす
抱きしめて……
…吸い尽くす
愉悦は至上の至福…
輸血は無垢な純白の花嫁の頸…
月光に身を揺らすソリューション……
あなたと
私の
ソリューション……