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不快

 俺が目を覚ますと、偉そうな人々が目の前にいました。後、僕の周囲にカッパやビッグフットといった人外がいます。どういうことでしょうか?ここはあの世ですか?


 さっきから偉そうな人たちの話す言葉が全く分かりません。揉めているようです。ハローとか言った方が良いのでしょうか?おそらく、ここはあの世なので生前の行いを裁かれるのでしょう。


 気付いたら騎士がずらっと現れて人外の方々を攻撃し始めました。彼らは不快に思い、大暴れして、この場から脱走しました。俺にも槍が突きつけられたので、手を上げて降参しました。



「あれはまさに伝承の勇者がしたとされる両手上げ」

「なるほど、魔物と戦っている最中に召喚されたということか。」

「見た目こそ醜いが、あれほどの魔物を相手にした手練れというわけか。」

「お前ら、槍を向けるんじゃない、敬礼しろ。」

「勇者様、申し訳ございませんでした。」


 さっきから、何がなんだかさっぱり分かりません。なぜ彼らは槍を突きつけた後に敬礼するのですか?


 ところで、僕以外にここには3人残っていました。一人はがっしりとした体型の黒人男性で、タンクトップを着ています。ジムで運動でもしていたのでしょうか。もう一人は金髪でメガネをかけた気の弱そうな少年でした。アメリカ版の◯太君と行ったところでしょうか。ボーッとしています。年齢は中学生くらいでしょうか?


 誰よりも目を引いたのは最後の女の子である。ものすげぇ美人。しかもスッポンポンでナイスバディ。俺の聖剣がすごいことになっている。しかも、風呂上がりなのか彼女は体が濡れていたのであった。ついでに海の匂いがする気がする。もしかして、風呂上がりではなくて、海で泳いでいたときに水着が流されたのかな?


 さっきから皆、ここにいる人たち全員が彼女をチラチラ見ているよ。メガネ君はガン見してるよ。


 ナイスガイなタンクトップの人がタオルを渡したので彼女はそれで体を拭き始めた。タンクトップの人がズボンとタンクトップを渡したので、彼女はそれを着た。タンクトップの人はパンツ一丁だが、ものすごい筋肉である。今度はタンクトップの男に人々の目が行った。俺とメガネ君は勿論、女の子の方を見ている。


 よく見ると、彼女は立っているのが辛そうであり、足元がおぼつかない。タンクトップの人がおんぶして上げてた。あの男ばかり役得だな、おい。


 その後、色々と聞かれたが、何を言っているのか分からなかった。そして、その日は城の豪華な部屋にて一晩泊まることになった。とりあえず、まずは近くの部屋にいる他の3人に話しかけることにした。


 まずはメガネ君からだ。


「ハロー、マイネーム イズ マサシ ナイス トゥ ミート ユー」

「アナタは日本人ですーか?」

「はい、日本語を話せるのですか?」

「こう見えても日本のアニメが大すーきでニホンゴを学校でベンキョシテイマース。」


 少し、発音は下手だがこれはとてもありがたい。


「アメリカ人ですか?」

「はい、カリフォルニア出身です。」

「どうやってあなたはここに?」

「近所にビッグフットが現れたとSNSで噂が流れて、ビッグフットを探しに森の中を歩いてたらワッツなことになってシャインしたらここにいました。」


 よく分かりません。ビッグフットの発音が綺麗でした。


「あなたはどうしてですか?」

「分からん」


 彼は有益な情報を持っていなかった。


「それにしても僕の状況はアリスインワンダーランドみたいでーす。ビッグフットをチェイスしていたらここにいました。」

「ありがとう、参考になった。他の人たちにも話にいかないか?」

「いえ、今日は少しマスター◯ー◯◯◯をしてから寝ます。」


 まあ、中学生はそんなものだ。邪魔しちゃ悪いので部屋を出た。

 そういえば、メガネ君の名前を聞き忘れた。


「次はあの子の部屋に行くか」


 彼女の部屋にノックして入った。彼女は椅子に腰かけており、髪を櫛でとかしていた。ドレスを着ていたがよく似合う。さっきから胸がドキドキする。可愛すぎる。


「ハロー アイアム マサシ」


 彼女は言葉を何も発しない。キモがられているのだろうか?


ウィルユーメリーミー(結婚してくれませんか)


 俺の下手くそな英語が通じていない前提で、彼女に求婚した。


 彼女はニッコリと笑ってくれた。萌え


 あんまり長く彼女を見るのは俺が恥ずかしくなり、部屋から出ていった。


 最後に、タンクトップの人の部屋に行った。


 彼はボブという名前だった。彼は英語を話せた。ただ、言葉ではなく、肉体言語でコミュニケーションをとるタイプだった。腕立て伏せと腹筋をやることになり、疲れた。


 色々あって、疲れた。


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