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2話 出会い

おねしゃす!

放課後になった。


俺は重い腰を上げて微睡みながらも立ち上がる。


机の横に掛けていた鞄を片手に取った後、ゆっくりと下駄箱を目指していると一つのグラサンに止められた。



『おい、高榊どこ行くんだ?』



今、話し掛けて来たグラサンの名はグラ男と言う。


常日頃、朝起きてから夜寝るまでグラサンと共にしているらしく、気付けばそんな名前が癒着していた。


きっと、奴自身グラサンが俺で俺がグラサン状態なのだろう(意味 : 一心同体)


ちなみに本名は覚えてない。




『え?家に帰るだけだけど。』


『…お前、美咲ちゃんに呼ばれてたじゃないか。』


『え...…あ、忘れてたわ』


『…お前よく、あんな怒られ方して忘れられるな。』


少し引いた様な顔をしてグラ男は言う。


俺は、ドヤ顔でこう返した。


『どうだ?凄いだろ。』


『本当、ある意味凄えよ...お前。』


『じゃあ、そろそろ帰るわ。また明日な。』


『お、おう...……って帰んなってまた怒られるぞ』


そんなグラ男の制止の言葉に耳を背けて俺は教室を後にした。


少し歩き下駄箱まだ移動した俺は上靴を外靴に履き替え、校舎を後にしようとするのだがそう簡単にはいかなかった。



何故かって?


次の瞬間、ドロップキックを喰らわされたからだ。


『なにっ!美咲ちゃんの呼び掛け無視してんじゃァァァァ!!』


そんな何時も殺し合いをしている時に、よく耳にする声が聞こえれば誰だかすぐに分かった。


勢い良く蹴られた俺は前のめりに倒れながらも、前宙の横領でその反動をうまく利用して難無くを得だ後で振り返り晃に文句を口にした。



『なに、すんだよ!晃っ!!』


『それは、こっちの台詞だぁっ!お前は何しとんじゃい!!』


『帰ろうとしてるだけだろ?』


『それが可笑しいんだよ!グラ男との話を聞いてたが、美咲ちゃんの呼び出し無視すんじゃねえよっ!!』


おうおう...何時も以上に荒れ狂ってるなぁ。


晃の言い分を聞いた俺は、今度は自分の言い文を話して見る事にした。


『いいか?俺は今日、週一だけのバイトが休みの日なんだよ。』


『….だからなんだよ、週一の休みぐらい我慢しろよ。』



この言葉を聞いた俺の何かが吹っ切れてしまった。



『いいか?ぬるま湯に浸かって生活しているお前は知らないだろうがな。休みって言うのは本当に大切な物なんだよ。』



実体験を元に話している俺の話は超リアルな物である。


その為か晃は口を挟まずに俺の話をじっと聞いていた。



『お前らが土日、休みだあ、ヒャッフーしてる時も俺は朝四時起きで新聞配達をした後で八時から十七時までガソリンスタンドでバイト。その後、スーパーに行って特価の惣菜やら、野菜とかを買って自炊ではない自炊をする。こんな風に一人で暮らしている俺には休みなんか無いんだよっ!!』



此処までを息継ぎ無しで話した俺は呼吸を整えた後で、また口を開く。


『この火曜日以外の後の曜日は全部十七時から二十二時までバイトが入ってる超重労働なんだぞ!!多分お前の愛してる栗林先生より滅茶苦茶忙しいんだぞ俺はっ!!』


『お、おう 何か…ゴメン』


『分かったんならもう、いいさ。じゃあ俺帰るわ。』


『お、おう...って其れはダメだろうがよっ!!豪円にまたボコられるぞっ!!今回の件は未だ動いてなかったが遂に奴が動くって情報がっ.


『じゃあなっ!!』


『おいっ!待ってて。』




なんか話が長くなりそうなので晃をほっといて、俺はさっさと学校を出る為に走り出した。




学校を出て十分程歩いた所に商店街がある。


其処まで大きくないが、決して小さくないそんな規模の商店街には当然買い食いが出来る様な物も売っている。


何時もは空腹の腹を抑えて素通りするのだが、休日という物は何故か俺に開放感とやすらぎを与えてくれる。


そして、其の開放感は俺の財布を緩める魔力を持っていた。


常日頃は我慢、我慢と自分に言い聞かせながら通り抜けるというのに今日は無理だった。


俺の鍛え抜かれた鉄の様な硬い意志を無視して一つの喫茶店に目がいく。


その喫茶店は少し古臭いように思えたが、外装からでも分かるクラシックな雰囲気にやられ気付けば喫茶店に入っていた。



扉を開けると鈴の音が聞こえてくる。


鈴の音で厨房から従業員が出迎えて来た。



『いらっしゃいませっ!一名様でよろしかったですかね?』



可愛いらしい、声が聞こえて来る。


きっとバイトの子なのだろう。


俺は店内の風情在るというのかボロっちいというのか微妙なラインの内装を見ながら、そんな感想を抱いていた。


一応、社会に出て金を稼いでいる身である俺は視線をバイトの子の方に向けて答えようとした時、電流が走った。


『はい、一人 ... で す。』



...バイトの女の子は、耳に入っただけで可愛いらしいなと思った声と同じ様に可愛らしい容姿をしていた。


多分化粧なんかしていないっていうのに頰が絶妙な色合いで赤く薄く染まり、唇は情熱的な色合いで色っぽい。


だというのに容姿は、小学生でも通ってしまう様な物だった。


別に、多分、きっと俺はロリコンでは無い筈……


だから何が、一番グッと来たのかは分からない。



目の前にいる女の子に俺がどういう想いを抱いているのかも余り分かってはいなかった。




だけど、今此の心の中にたった一つだけ確かな感情を抱いていたのは確かだった。


其の想いは心の中で急激に渦巻きながら想いが、募っていく。


募り募った此の感情は俺の心を壊し、溢れて、気付かぬうちに口から想いを吐き出してしまっていた。




『……養って ほし い。』




『えっ、今何て言いました?』



目の前の女性の声を聞いた時俺は何て言い訳すれば良いのか必死に考える事になりました。

あざした!


出来れば明日の0時に出します!


そして、出来れば評価もっ!!


其れがあれば明日も頑張れそうなんです!!(白目)

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