表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Contract ~契約~  作者: 深々
第1章 契約者
12/45

6話

なんか物語の日数進むのがとことん遅いですけど御気になさらず。

もとより文章力がないためかなり雑でワンパターンですけど、それもまた御気になさらず・・・

「こんちわーす」


 蒼慈は勢いよくギルドの扉を開けた。

 その瞬間、ギルド内の人の視線が一気に集まり、すぐに元の目線へと戻った。

 蒼慈は華奈恵とボードの方へと歩いていった。


「蒼慈、これなんてどう?」


 そう言って華奈恵が指さした依頼書は、討伐任務だった。

 今の二人のランクはどちらもE-。ギルドのルールでは自分のランクより3つ上までが限度だそうだ。

 そして華奈恵が指差していた討伐任務は、


「ランクD-か。受けれる上限いっぱいてとこか。まぁ、手っ取り早くランクを上げるにはもってこいだな」


 ギルド内でランクを上げるには、自分のランクより2個上の討伐任務3回か、3個上の討伐任務を1回か、同ランクの討伐任務を10回。

 そして、華奈恵たちがとった方法はその中で最も手っ取り早い方法だった。


「これ・・・なんて読むんだよ。そういえば言葉はわかるのに、文字はわからないんだよなぁ。なんでなんこれ?」


「わからないわ。まぁ、絵を見る限りイノシシのようなものだとは思うけど・・・」


「まぁ、いいか。とりあえずこれを受付に持ってけばいいんだよな」


 そう言って蒼慈が依頼書をボードから取ろうと依頼書を掴んだのと、横から伸びてきた手がそれを掴んだのは同時だった。


「・・・離してくれる?今、俺らが取ろうとしてたのわかんなかった?」


「・・・そっちこそ離してくれる?ビッグボアすら知らない初心者のくせに。雑魚いんだから、そこらへんの雑用やっときなさいよ」


 そう言って女性はその依頼書の横にある雑用任務を指差す。

 蒼慈とその依頼書を掴んで来た女性との間に火花が散った。


「・・・雑魚?俺が?あんたこそ、そんな細腕で腰にさしてる剣なんか振れるのか?このアマが・・・」


「これはレイピアよ。剣ではないわ。そんなことも知らないのかしら」


 蒼慈と言い合っている女性は、蒼慈より少しが背が低くいが、年齢は蒼慈より少しばかり高そうに見える。

 髪型はポニーテールで、色は金髪、結んだ髪は腰までの長さがある。

 そして、特徴的なのはその目。幾戦もの戦いを経験してきたような鋭さのある青色の瞳だった。

 そして、黙っていればかなりの美人と言える。


「それに、アマ?私を誰だが知っての狼藉か?この糞餓鬼」


 女性の声色が変わった。そこ声には殺気が混じってきていた。


「・・・糞餓鬼?ちょっと自分が綺麗だからってあんま調子に乗んなよ、頭ぶっとばすぞ?」


 蒼慈の目にも殺気が宿る。

 普段の蒼慈はこんなにも挑発的な態度はとらない。

 蒼慈には嫌いなものがある。

 嫌いなものがあるのは誰でも同じことだろう。

 そう、蒼慈にも皆と同じように嫌いなものがある。ただ、それが若干世の中を生きていく上で不便なだけだ。

 蒼慈は簡潔に言って、上から目線、というものが嫌いで仕方なかった。

 いつから嫌いなのか、何が原因なのかは本人にもわからないが、とにかく“上から目線”が気に食わないのだ。


「ほぅ、やれるもんならやってみなさい。変わりにあんたの頭が吹っ飛んでも責任は取らないけど」


 今にもレイピアを抜きそうな女性と蒼慈との間に華奈恵が割り込んだ。


「蒼慈。こんなつまらないことで喧嘩するのはやめて。それにあなたも、何処の誰かは知りませんけど、少し大人気ないのでは?」


 華奈恵の言い分は最もだ。しかし、二人には逆効果だった。


「華奈恵・・・いくらお前でも、邪魔すんなら殺すぞ?」


「私を知らない?大人気ない?・・・あなた死にたいの?」


 そう言って、華奈恵をどけ二人は睨みあい、そして、


「「表へ出ろ(なさい)!」」






「なんでこうなるのかしら?」


 このため息は華奈恵のものだ。

 あのまま二人はにらみ合って決闘するだのなんだの言って外に出てきたのだ。

 そして、今はこの野次馬の輪の中央に二人はいる。


「あちゃぁ。よりにもよってフレールに喧嘩売るとは、あの小僧死んだな」


 華奈恵の横にやってきてぼやいたのは、華奈恵が初めてギルドに来た時に声を掛けた酔っ払いだった。


「あの方は誰なんですか?」


「姉ちゃん、そんなことも知らないで喧嘩売ってたのか?」


 男は心底驚いたとでも言う風に言った。


「えぇ。この国へ来てまだ2日目なので。それであの方はどちら様なんです?」


「フレールって言うここらじゃ有名な冒険者だ。強いくて綺麗だからな、そんでもって誇りプライドが無駄に高い。ついた通り名は『閃光の戦姫』。国からスカウトが来るぐらいだからな」


「国からスカウト?なら、騎士なのですか?」


「いや、病気の姉がいるらしくてな、騎士にはなってない」


「なるほど。どれほどの腕前なんです?」


「かなり強いぜ、なんたって・・・おっと、もう始まるぜ」


 いきなり男は口を閉じた。

 二人の戦闘準備が整ったみたいだ。

 まだ聞きたいことがあったが、華奈恵もこの決闘に興味があったため口を閉じた。


…蒼慈、戦い方ちゃんと分かってないけど大丈夫かしら・・・








主人公のキャラは崩れてません。

崩れてませんよ?

この話のときはちょっと暴走気味ですが・・・

それでも崩れてはいませんよ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ