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第21話 藤宮凛はおみくじを共有させたい

初詣の季節が来た。


学園近くの神社で、生徒会主催の新年イベント。参拝後の抽選会やお汁粉配布を企画。


当日、神社境内は人で賑わっている。


俺と凛は生徒会としてブースを担当。


凛が振袖姿。赤い振袖に髪をアップにまとめ、いつもより華やかで大人っぽい。


俺はスーツで隣に立つ。


「お客様、おみくじいかがですか?」


凛が優雅に客対応。振袖の袖が揺れるたび、周りから「かわいい!」の声。


俺がお汁粉を配る。


「あったまってください」


二人で並んでいると、参拝客から「カップルみたい!」って声がかかる。


凛が自分の袖をぎゅっと握り、唇を軽く噛んで目を逸らす。頰がぽっと赤くなる。


俺は拳を軽く握りしめて、深呼吸。


休憩時間、二人は境内のベンチで少し休憩。


他のメンバーは別の場所で作業。


凛がおみくじを引いて、俺にチラリと見せる。紙をそっと差し出す。


俺が引いて、大吉。


凛が紙を覗き込んで、少し唇を緩めて微笑む。自分の紙をそっと胸に当てる。


俺がわざと。


「大吉同士、今年いいことありそうだな。一緒に何か祈っとくか?」


凛が目を泳がせて、指先で振袖の袖をいじる。頰を軽く叩いて自分を叱る仕草。


「……別に、一緒じゃなくてもいいけど……まあ、いいわよ」


その時、境内でお参り中の。


一ノ瀬の知り合いカップルが、神社で。


男子が女子に突然お守りを渡して。


「今年も一緒にいよう。付き合おう」


女子が感動して「うん……付き合う!」って答えると、男子が優しくお守りを結んであげて、軽く頰にキス。


周囲から微笑ましい拍手。


凛が自分の腕をぎゅっと抱きしめて、唇を噛む。目を逸らして小さく息を吐く。


俺は拳を握りしめて、深呼吸。


澪が少し離れたところで観察して、ノートにメモ。


「サブバトル: 一ノ瀬知り合いカップル勝利。お守り頰キス作戦、成功率95%ですわ」


イベントは成功裡に終わり。


片付けで二人きり。


「……初詣、よかったわね」


凛が少し疲れた笑顔で、指先で振袖の袖をいじりながら。


「ああ。今年もいい年になりそうだ」


俺が返すと、凛が目を細めて。


「……一緒に、がんばりましょう」


凛が自分の手をそっと胸に当てて、軽く深呼吸。


俺が頷いて。


「……ああ。一緒に」


凛が少し照れくさそうに微笑む。指先で髪を耳にかける仕草。


本日の勝敗

メイン:藤宮凛の勝利

サブ:一ノ瀬知り合いカップルの勝利(お守り頰キス作戦)


だから、天才たちは今日も楽しく意地を張り続ける。

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