騎士団長ガストン
ユージンは『光の玉』(不合格の砲弾)持ち込みと無許可外出により、ガストンの執務室に呼ばれた。
ほかの団員たち全員を下がらせた後の二人だけの部屋で、ガストンはいきなり大声で笑いだした。
酷い叱責をうけるものだとばかり思っていたユージンはあっけにとられた。
「……それにしても、『光の玉』か……。まさかお前がそんな三流ロマンス小説のようなこんなバカげた代物
を担ぎ込まされるとはな。」
「……申し訳ありません。」
「いや、お前の苦労がどれほどのものか、よく分かったよ。」
ガストンは、レティシアの奇行ををよく理解していた。
「私が不甲斐ないばかりに、陛下や皆様にご迷惑を……。」
肩を落とすユージン。
ガストンはユージンの肩に手を置いた。
「不甲斐ない?お前は、如何なる時も弱音を吐かずにきちんと任務を遂行している。現に、姫の安全は守られているのだからな。」
「有難うございます。団長……ですが、この任務はもう私にはさすがに重すぎます。どうか騎士団への編入を陛下に進言して、許可していただきたいのです。」
ガストンは無言で聞いていた。
「本来ならば、私は……。」
「ユージン!」
ガストンは声を荒げた。
「何度も言うがそれは出来ない!君は陛下が直々にお選びになった『専属』なのだからな。」
「……。」
それから諭すように、口調を変えた。
「そして、君はアルベール師範の大切な息子だ。私とて、お前のことを本当の弟のように思っている。
しばらくの沈黙の後。
「……すまんな。」
とポツリと小さくつぶやいた。
ガストンの強い拒否の言葉に、ユージンは引き下がるしかなかったのだった。
(ユージン、お前は陛下の盾『真のロイヤル・ガード』となれ!それが陛下の望む最も重要な任務なのだ。)
ストックなしでギリギリの状態です。
更新が遅れるかもしれませんが、楽しく完走したいです。




