お転婆姫の独白
「ねえ、ユージン。今日はどこへ連れて行ってくれるの?……なんて、もう答えてくれる人はいないのね。」
鏡の中に映る自分は、相変わらず着飾った人形でしかない。かつて、私の無茶な振る舞いに「勘弁してください」と胃を押さえながら、それでも必ず私の斜め後ろに立っていたあの姿。
あなたは知っているかしら?あなたがいたから、私は「お転婆姫」でいられたのよ。
あなたが守ってくれると信じていたから、私は世界を怖がらずに済んだの。
「……勝手だわ。私を置いて、あんな古びた小さな家に帰るなんて。」
でも、決めたわ。
もし、この国にあなたの居場所がないのなら、この国ごと壊してしまえばいい。どこに行っても最後にあなたが帰る場所は、私でなければいけないの。
「待っていなさい、ユージン。……あなたの胃を痛くさせるのは、この私だけなんだから」
有難うございます。キャラクターも揃い、書き切ることが出来ました。
もしやるなら、新章からですね。
過去作も整理していきたいと思います。
有難うございました。




