レティシアへの死刑宣告(父のカミナリ)
一方、レティシアはそのまま陛下の私室に呼ばれた。彼女は高揚したまま部屋に入ると、ガストン騎士団長が立っており、皇帝オーギュストが部屋の中央に立ちはだかっていた。
部屋の空気は氷のように冷え切っており、レティシアの顔から一瞬で血の気が引いた。
オーギュストの声は静かだが、声の底にはマグマのような怒りが潜んでいた。
「レティシア!よくも、あの場で王家の権威を地に落としてくれたのものだ。」
レティシアは震えながら答える。
「お、お父様……しかし、ユージンは…真実の愛を……。」
「黙れ!ユージンは朕の命令を遂行しただけにすぎんわっ!お前のその無責任なロマンスごっこの為に、卑しい平民騎士を盾として、王族としての最も重い義務をおろそかにしたからこそ、このような醜態を晒すこととなったのだ!」
陛下は一歩、レティシアに近づいた。レティシアの震えは止まらない。
「もし、次にお前がこの王国と王家の秩序を脅かすような、無責任で軽率な行動を一つでも犯したならば……。」
陛下は、冷酷な眼差しで言い放った。
「朕はお前の愛する騎士ユージンを文字通りこの王宮から抹消する。そして誓う。二度とお前の人生の視野に彼の姿を入れさせない!二度と会わせることはないと思え!!」
レティシアは、ユージンとの『永遠の別離』という脅しに、完全に打ちのめされ、その場に崩れ落ちたのだった。
パパ、雷を落とす(笑)




