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覚醒 (強いとは言ってない)

春三です、拙い文章ですが宜しくお願い致します。改編しました。後、ヒロインの名前を変更します。セイラをセーラに変更しました。

「思い出した」

畑を耕している時、頭の中が記憶の濁流に呑まれた。前世の記憶、名前、家族、仕事、そしてゲーム。

俺は畑で蹲ったあと気を失った。目が覚めたのはベッドの上だった。両親には心配を掛けてしまったけれど、ベッドに横たわっている間に、考えを整理する事が出来た。


俺は、現在八歳で両親と住んでいる。家業は農家だ。まともな家庭に生まれただけで、有り難い事だ。異世界で、孤児になろうものなら、人生詰んでいた所だ。ただ妙にこの世界に既視感がある。遠くに見える山、村に流れている小川、そして、隣に住んでいる

女の子とその両親。俺が畑で倒れた事を聞いて、見舞いに来てくれた。その女の子は、腰に届きそうな栗毛の髪をツインテールにして、 茶色の瞳で俺を見つめた。

「あんた、大丈夫?」

俺は確信した。この世界がゲームの、それもエロゲの世界、エヴァンジルファンタジーである事を。



それから月日は流れ、俺は十四歳になっていた。八歳で記憶を取り戻してから、色々な事があった。まず俺は、ゲームの主人公ではない。断じてない。主人公は村長の息子でアベル。十五歳の天啓の儀に勇者のジョブを授かり、王都にある貴族の学園に通う事になる。平民のアベルが貴族の学園に入学出来るのは、やはり職業の恩恵、勇者のジョブの影響力が大きい。因みに幼馴染ヒロインのセーラは、聖女になる。二人揃って貴族の学園に入学する。本来は、ここからがゲームスタート。

メインヒロインとサブヒロイン合わせて六人、学園で寮生活を授かり送りながら、恋や冒険をする物語。それがエヴァンジルファンタジー。略して、エヴァファンだ。

エヴァファンは、恋愛要素と戦闘と、両方楽しめるゲームで、エロゲなのにシナリオが秀逸で、後に携帯型ゲームやソーシャルゲームに移植されたりした。俺が初めて買ったエロゲで、幼馴染沼に沈められたゲーム。それから、エロゲを買う事に真っ先に幼馴染を攻略した。ヒロインが全員幼馴染なんてエロゲも買ったな。そんな理由で記憶が戻った後はウキウキな気分を味わったけど……ただのモブだって事を自覚したんだ。



ゲームでの俺は、子供時代に主人公と幼馴染が遊んでいる場面に、後ろに映り込んでいるモブ。背景的な顔は描かれているけど、瞳までは描かれていない。俺は主人公ではない。ならば主人公とセーラの行く末を見守ろう。いや、セーラの応援をしたい。

俺は、セーラが学園に行くまでの間守る為に、ゲーム知識を使い、家の仕事を手伝いながら、必死にレベル上げした。そりゃあ

死ぬ思いでね。甲斐あって大人よりも強くなったと自負している。













読んて下さりありがとうございました。

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