あたしぼっち
寂しがりだか、気が楽だか。
あたしのきもちも知らないで
好き勝手 言ってくれるれんちゅうを
ぜんぶしめだして
あたしはあたしぼっちになりたかった
ちゃんとことばにしなきゃ
だれかのきもちなんてわかるはずないってのも
しょうちのうえで
わざわざ説明してやる気もさらさらなくて
説明したところで どうせ
わかりっこないって とっくにあきらめてもいる
たとえば あなたがねこだったら
じぶんがねこだってことや
ねこがどんないきものなのかを
わざわざ説明してやらなくちゃいけないれんちゅうに
なついてなんてやらないし
ひざにのっかりにいってもやらないはずだ
そんなとき ねこはだれからも背をむけて
目を細めて ひとりでまるくなる
そのまま うとうとしちゃうことだってあるけど
眠ってるわけでもなくて あれは ねこが
ねこを理解してないれんちゅうをしめだして
ねこぼっちですごしているのだ
だから あたしも あたしぼっちですごそう
ねこみたいにあんなにまるくはなれないし
目を細めたら やっぱり うとうとしちゃうけど
べつに眠ってるわけぢゃないんだからね!
ねこのやつめ。