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アールグレイの日常  作者: さくら
アールグレイ士官学校入校する
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暴虐のペテルギウスは黙考す

 ああ、イライラするねぇ。

 どいつも、こいつも使えないよ。


 裏から手を回して、ギルドを私物化してる奴らがいるってのに。

 コソコソ隠れやがって、まったく気にいらないよ。

 ギルド長も、こんな良い女を学校なんかに押し込めるなんて見る目がない!

 まだまだ、そこらへんの、外ヅラの化粧だけ取り繕った鶏ガラ女どもには負けないよ。

 やっぱ、良い女ってば、ガタイの大きさとタッパの高さよね。


 そう思わない?


 このあたしの鍛え上げたボボン、ギュウ、バーンの迫力ある引き締まったこのスタイルは、まさに芸術品。

 どんな男も悩殺よ!

 とくに巌のような長年の修練で鍛え上げた腹筋は、私の自慢で、弾も刃も通さないわ。

 

 こんな良い女が、気に入らない十把一絡げの小生意気な奴らを撫でてやっただけで、降格の上、左遷だなんて…きっと裏で、コソコソ画策してる奴らの陰謀に違いないわ。

 そうでなければ、わたしが学校なんかに押し込めらて隠されるなんて、どう考えてもおかしい。

 あたしは、最前線のトップで輝いてこその存在なのに、ダージリンに誑かされた爺い共は、分かっちゃいない!


 この私には、私を信奉してくれるファンが当然ギルド内にいて、情報を送ってくれている。

 ギルドを私物化しようと画策している一派は、あのダージリンの小娘が尖兵となってコソコソと動いているのが分かってはいる。

 そして最近台頭してきた[暴風(テンペスト)]を擁立しようとしてることも。


 …気に入らないねぇ。

 裏で、コソコソ動いてることも。

 私という良い女を差し置いて、他の女が支持されてることも。

 そのあたしを陥れた一派から支持されている[暴風(テンペスト)]が、今期の夏季講習で入学してくるという。


 …いいじゃない。

 このあたしが、直々に見極めてやる!


 そしてもし詰まらない女だったら…潰してやるわ。


 やるからには緻密に、徹底して、殲滅するのが、わたしのモットーなの。

 だって仕事は真面目にやらなければ面白くない。











 

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