夜襲
睡眠は、大切なのです。
睡眠不足なだけで、性能は確実にダウンです。
だから、まずは睡眠を取ることを第一に考えなければ。
次に食事。
多く食する必要は、ありませんが、多様な栄養素をバランス良く摂取しなければならない。
三つ目は、運動。
満遍なく動かす。
強度の筋トレと、週に3回の有酸素運動40分。
僕は、この三つを、継続してきた。
そして、たまに登山。
ストレス発散で見晴らし最高。
ステーキを食べたり、人生を楽しむ。
うまし。うまし。幸せ。
デザートうまうま。但し、1日1回に抑える。残念、もっと食べたいけど、我慢です。
自分の目的達成の為に、目標を決め、毎日の小さな目標を達成してきた。
前世の経験からの想いを生かして今世では、
1 身体を大切にすること。
2 自分の為に研鑽を積み力をつけること。
3 人生を楽しむこと。
をモットーに、目標を決め、生きてきた。
僕は、異世界転生して来たにも関わらずチートが無い。
でも、前世の経験を生かすという点で、これは前世チートなのか?
もちろん、人に迷惑は掛けないことは大前提で、生きて来ました。
ああ、今世は、楽しい人生だったなぁ…。
何故今になって、こんなことを、語り出すのは、わけがある。
周りを見渡せば、火矢が飛び、邸宅の壁に突き刺さる。
実は、襲撃されています。
しかも、絶体絶命。
元々、この邸宅は都心にしては緑あり、周りは閑静な住宅街なんだけど、全く騒ぎが無いのは異常です。
既に周りの邸宅には、手配済みなのであろう。
全く騒ぎがない。
「search」
探知魔法で周りを探る。
あかん…終わりました…。
パターン赤、100以上…。
僕らが居る邸宅は、1個中隊規模の人数に囲まれている。
夜間、火矢の燃えた明かりだけが目立つ。
対してこちらは、常駐の施設護衛1個分隊10人+僕達。
その差は、約10倍。
なんで、こうなった?
どんなに優秀な1人でも、2人には敵わない。
それが何故勝てるかとゆうと、常に対決する時は、1対1で闘っているからだ。
それが、戦力差10倍。
電話線は切られ不通。
電波は飛ばず、妨害されている。
クラッシュさんは、麻酔弾を撃たれて眠りについた。
イビキをかいている……幸せそうだ。何故かイラッとくる。
殿下を連れ、離れの軒先に避難しているが、敵方が突っ込んで来るのは、もう時間の問題だ。
ギャルさんが口元をハンカチで抑えながら、咳こんだ。
僕達を守るように、剣を抜き、辺りを警戒するが、かなり煙が充満し始めてきた。
このままでは、煙に燻されてスモークになるか、火事で焦げ焦げになるかのどっちかだよ。
どっちが良い?
それにしてもなんでこうなった?
敵を誰かが過度に刺激したのか?
殿下が咳をする。
母屋には、既に火の手が上がっている。
ああ、僕が、あらかじめ、こうなると分かっていたなら…。
あなたなら、この状況で、どうする?




