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アールグレイの日常  作者: さくら
アールグレイの生活
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報酬

 …目覚ましが鳴る。


 暗いうちから、起きて、洗面所で顔を洗う。

 冬は、暖かいお湯はありがたや。

 …

 お茶を水筒に詰め、おにぎりを握る、2個。

 梅干しと明太子を。

 布団を上げて、着替えて、支度する。

 出る前に、持ち物を点検。


 この時点で、ペンペン様は微動だにしない、幸せそうに寝ている。

 流石だ…。


 火の元と施錠を確認して自宅をでる。



 …

 

 電車に座る。

 冬は座席が暖かで、眠くなる。

 正直、働きたくない…しかし働かなければ生活できない。

 人類の永遠の課題である。

 うむ、なんてこったい。

 社会の恩恵を受ける以上、社会に貢献しなければならぬ。

 あー、等価交換の法則なのかな?

 あまりズルする人が多いと社会が崩壊します。

 よって、働きに行きます。


 しかーし、今世は、ほどほどにしたいと考えてます。

 僕は、僕自身の為に生きているから。

 社会の奴隷でもないし、寄生虫の宿主にもなりたくはない。

 だから、無理難題は、お返し申したい。

 働かないで、高級ステーキを食べてる人にお返し申す。

 義務を果たさず、高級鮨食べてる人にお返し申す。


 皆んな自分の足で立て。


 ちなみに、今世では物品がべらぼうに高いと感じる。

 実際、前世から比べると一桁違う、貴重品は二桁もあり得る。

 畜産は一度全滅したからか…天然物は、まず庶民の口には入らず、合成肉か魔物肉を使用、それでも割とお高めである。

 物資自体が少ないので薄利多売がまずできない。

 同様の理由で流通も少ない。

 但し、米、野菜、根菜などの日常食べるものだけは値段は変わらない。

 これは都市政府が作ることを奨励し、補助金を出しているからか郊外では基本自作農、都市でも農業を兼業してる人が多いせいで、これによって余分の食糧が流通して餓死する人はいなくなった。

 また農業に投資することにより税率削減などの特典を受けられる等の多重な施策により、都市・都市外民の9割以上が農業に何かしら関わっている。

 おお、政府主導で成功した稀有な一例であるなと思ったが、今世の都市政府は長期の展望に基づいた重層な施策が枝葉末節に至るまで、責任者が確認して改善修正していることを、ある時、知った。

 ああ…前世と比べてしまい大変失礼した。

 この先入観は前世の記憶持ちの弊害です。


 

 私もベランダ、空いた部屋にプランターを置いて育てている。

 だからか都市内外で割と緑が豊かだ。

 更にコンポストを各家庭が設置しゴミは基本出さないし、リサイクルが徹底され、前世ゴミとされた物は売れてしまう。

 水洗は都市内と直近は生きているが、郊外ではリサイクルである。

 これは排泄物を飼料とするバイオ生物が開発された恩恵であるから、遅れている都市内でも近々一括でリサイクル出来るよう検討中だとか…。



 …



 

 なんやかや色々考えてるうちにギルドに着く。


 ギルド内で設置してある端末を操作して、報酬の高めの依頼を精査する。

 僕は、趣味で探索系、報酬目当ての時は、討伐系統の依頼を受けている。

 報酬高額、一件該当と結果が出た。


 護衛任務、資格蒼一以上。

 …受ければ、10日間は仕事しなくていい。

 ここは受けの一手ですね。


 受注登録す。詳細データに目を通す。

 貴族令嬢の護衛、服装は私服、腕章、白手、装備品は無線機携行、都市内武器携行許可。拘束時間0800〜2100昼食無し、一個小隊、指揮官銀一、ディンブラ少佐。


 時間が無いので、腕章を付け、直ぐに集合場所に向かう。

 

 


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